ヒョウモントカゲモドキの餌とその与え方

 

 

ヒョウモントカゲモドキの好む餌の種類

野生のヒョウモントカゲモドキは小型の虫やトカゲ・クモ等を食べて生活していますが、飼育下の場合は入手や管理のしやすさからコオロギを与えるのが一般的です。

餌として使われるコオロギはヨーロッパイエコオロギフタホシコオロギの二種類があります。

ヨーロッパイエコオロギは管理が簡単で小さいので、ヒョウモントカゲモドキが子供の時や飼育初心者におススメです。

フタホシコオロギは大きくよく動くので、大人のヒョウモントカゲモドキや食いつきの悪い個体におススメです。

また、コオロギ以外の虫としてはデュビアやレッドローチ等のバリエーションがあり、それぞれ特徴があるので様子を見ながら与えてみても良いでしょう。

成体になればジャイアントミルワームというゴミムシダマシ類の幼虫やピンクマウス等を与えることもできますが、栄養バランスや個体の好き嫌いがあるので、主食には向きません。

他に、人工的に作られた配合飼料や冷凍・缶詰にされたコオロギもあります。

こちらは餌に動きがないので、食べるかどうかは個体の嗜好性によります。また、今まで食べていたのに急に食べなくなるという場合もあるので、そういった面から「非常用に持っておく」程度の認識で良いでしょう。

それぞれの餌の一長一短が解説されています。

 

ヒョウモントカゲモドキの餌の量と頻度

ヒョウモントカゲモドキも人間と同じく子供と大人で餌を食べる量と頻度が変わってきます

一般的には、孵化してから半年の間をベビー・ヤング、一年までをサブアダルト、それ以上がアダルトとされています。

小さい時にしっかり栄養を与えた方が丈夫に育つので、ベビー・ヤングの時は毎日、食べるだけ与えましょう。

ヒョウモントカゲモドキが大きくなるにつれコオロギのサイズも段々と大きくしていき、ヒョウモントカゲモドキの成長が止まりアダルトになったら目安として三日おきくらいに食べるだけ与えます。

コオロギの大きさは、ヒョウモントカゲモドキの頭より一回り小さいものが理想です。

慣れてくれば、尻尾に蓄えている脂肪の量と相談しつつ大体のペースが掴めてくるでしょう。

ヒョウモントカゲモドキの餌の入手先

「1、ヒョウモントカゲモドキの好む餌の種類」で紹介したヒョウモントカゲモドキの餌の中でも、コオロギは通販や爬虫類を扱うほとんどのペットショップで購入することができます

また、虫に関しては自宅で繁殖することも可能で、コオロギは比較的容易に増やすことができます。

しかし、繁殖させた虫はどうしても栄養価が落ちてしまうため、定期的に入手できる環境があるのであればその都度購入した方が無難です。

ヒョウモントカゲモドキは大抵の小型の虫なら食べますが、寄生虫等を持ち込む可能性があるので採集してきた虫を与えるのはやめましょう

ヒョウモントカゲモドキのサプリメント

飼育下の生き物は、どうしても栄養に偏りができてしまいます。

ヒョウモントカゲモドキはカルシウムやビタミンが不足しがちになるので、餌用のコオロギに粉状のサプリメントをまぶして一緒に与えます。カルシウムとその吸収を助けるビタミンDのサプリメントは骨が脆くなる「クル病」を防ぐために必須となり、それ以外のビタミンやミネラル類も時折与えるようにします。

サプリメントをまぶした餌を与える事を「ダスティング」と呼びますが、コオロギがあまりに粉っぽくなってしまうと吐き戻しの原因にもなるので注意しましょう。

ヒョウモントカゲモドキへの餌の与え方

ヒョウモントカゲモドキへの餌の与え方は二種類あります。

あらかじめコオロギにはサプリメントをまぶしておきます。

一つめは、ケージに生きたコオロギを放しておくというもの。育ち盛りのベビー・ヤングの個体がお腹を空かせた時にすぐ食べる事ができ、手間が少なく済みます。しかし、コオロギがヒョウモントカゲモドキを傷つけてしまったり、隙間に逃げてしまう可能性があると同時にどの程度の量を食べたか飼い主が把握しづらいという面もあります。

二つめは、ピンセットで直接ヒョウモントカゲモドキに与えるという方法です。時間と手間はかかりますが、安全に食べさせることができ、与えた餌の量や変化を飼い主が把握しやすくなります。ヒョウモントカゲモドキは動いている餌の方に興味を示す場合が多いので、ピンセットで細かく動かしてあげると食いつきが良くなります。

また、コオロギはヒョウモントカゲモドキを噛んでしまったり、後ろ足で傷つけてしまう事があります。

ヒョウモントカゲモドキが怖がらないように、大きいコオロギを与える場合はどちらの方法であっても顎を潰し後ろ足をとって与えた方が安心です。

頑張って食べようとしてる姿がかわいいですね。

コオロギにかかっている白い粉がカルシウムです。頑張って食べようとしてる姿がかわいいですね。

ピンセットは、ヒョウモントカゲモドキがケガをしないよう木製のものを使うのがベター。頑張って食べようとしてる姿がかわいいですね。頑張って食べ…

ヒョウモントカゲモドキの餌代

ヒョウモントカゲモドキ飼育にかかる費用は生体、ケージ、ヒーター等の初期投資のほか、月々の電気代と餌代が必要になります。

餌に関しては「何を与えるか」「繁殖させるかどうか」「ヒョウモントカゲモドキが何匹いるか」等の条件により細かく変わってきますが、ヒョウモントカゲモドキ一匹をコオロギで飼育するなら手間の面でもコストの面でもその都度購入した方が良いです。その場合の費用は餌代として月に千円前後、ベビーの時は二千円前後となるでしょう。

多頭飼育の場合や、コオロギ以外の餌を与える場合はストックの仕方、虫の成長サイクルやその他の手間などによりまた大きく変わってきます。

コオロギ飼育、繁殖の様子です。産卵させる時は産卵床を作ります。

最初は苦手だと思う方も、「こいつらが愛しの我がヒョウモントカゲモドキの栄養になるんだ」と思うといつの間にか愛着湧いてきます。本当ですよ。

ヒョウモントカゲモドキが餌を食べない時

ヒョウモントカゲモドキが餌を食べなくなってしまう場合、考えられる原因は様々です。

ヒョウモントカゲモドキは尻尾に栄養を蓄えるため、よく太った健康な個体が数回餌を食べないというレベルであれば餌の種類を変えたりしながら様子を見ましょう。

ベビー・ヤングの個体や、アダルト個体が一か月ほど拒食症状を示し、尻尾が細くなっている場合は環境の見直しが必要です。

ここでは、代表的な原因とその対処法をまとめます。

温度・湿度

ヒョウモントカゲモドキは変温動物のため、周囲の温度が自身の体温になります。そのため、温度・湿度の確認は最重要であり、ヒョウモントカゲモドキの体調に変化があった場合はまず温度・湿度を確認します。

温度は25度から30度、湿度は40%から60%が適しています

ヒーターやエアコン、霧吹き等を使い直接当たらないようにしながら調節しましょう。ケージ内の温度勾配はヒョウモントカゲモドキが自分で体温調節できるようになるので必須です。

代謝を促すため、適正温度内で昼夜に差を作るのも良いでしょう。

 

ストレス

ヒョウモントカゲモドキを含む爬虫類は、体調が悪くなっても表には出さないまま、ストレスで餌を食べなくなり最終的に命を落とすことも珍しくありません。

ペットショップからお迎えした直後や、頻繁にケージのレイアウトを変えた時はヒョウモントカゲモドキにも大きなストレスがかかっています。

また、ハンドリング(触れ合い)も不可能ではないというだけで、決してヒョウモントカゲモドキが喜んでいるわけではありません。過度なハンドリングは避け、必要な世話をしたら放置しておくくらいのほうがヒョウモントカゲモドキにとってはストレスがなく済みます。

光や振動といった人間が出す刺激から遠ざけ、数日様子を見ながらまた餌をあげてみましょう

ヒョウモントカゲモドキは、もともと育てられていた時の餌に強く興味を示します。

購入したペットショップに確認しながら何種類か試しましょう。

また、飼い主が見ていない所でコオロギに嚙まれていた場合などはコオロギを恐れてしまうこともありますので、コオロギはアゴを潰し後ろ脚を切っておくと無難です。

ハニーワームを与えてみるのも良いでしょう。栄養が豊富で弱った個体には最適であり、その独特な動きから嗜好性も高くおススメです。

 

以上が飼い主としてできる対処法になります。

急にやせてきたり、口から膿が出ていると下痢や便秘、細菌感染の可能性もあるので病院に連れて行きましょう。

 

ヒョウモントカゲモドキが餌を吐き戻してしまったら

食べた餌の嘔吐(吐き戻し)には様々な原因が考えられます。しかし、なんの要因もなく吐き戻すことはありません

以下の点を確認しましょう。

餌の大きさや状態

容量的に無理なものや腐ったものを食べると、体調が崩れたり戻したりするのは人間と同じです。

コオロギ等の虫は頭より一回り小さいものを与え、冷凍コオロギ等を与えていた場合は完全に解凍するよう注意しましょう。

食べた餌の量とペース

ヒョウモントカゲモドキ自身で食べる餌の量を調節できますが、稀に食べ過ぎてしまう個体がいるようです。ベビーの時は注意して観察しましょう。

ストレス、触りすぎ

ストレスも吐き戻しの原因になります。特に、餌を食べた後に触る行為は、満腹な状態に物理的な刺激を加えることにもなるので控えましょう。シェルター(隠れ家)を作り、落ち着ける場所を作るのも重要です。

飼育環境

温度・湿度、ストレスや汚れ、脱皮状況等、総合的な飼育状況を確認しましょう。

病気

上記の「クル病」の他にも、多くの病気の種類があります。

繰り返しますが、なんの原因もなく吐き戻すことはありません。日々の観察を怠らず、飼育環境を見直し、それでも吐き戻しが続くようなら病院に連れていきましょう。

ヒョウモントカゲモドキに関する餌のまとめ

ヒョウモントカゲモドキの餌に関してまとめてみます。

☆基本的にはコオロギを与える。

ベビー・ヤング個体には毎日食べるだけ与え、丈夫に育てるためにしっかり栄養を摂ってもらう。

アダルトになったら、「三日に一回食べるだけ」を目安にする。

☆ヒョウモントカゲモドキの体調や好み他の虫・配合飼料等のバリエーションを待たせる場合もある。

吐き戻し等のヒョウモントカゲモドキの不調は日々の世話の結果。飼育環境を見直すと同時に毎日の観察を大事にしましょう。

 

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