フトアゴヒゲトカゲの繁殖について

 

 

フトアゴヒゲトカゲの繁殖適齢期について

 

今回はまずフトアゴヒゲトカゲの繁殖適齢期についてお話したいと思います。

やはり爬虫類でも人間と同じく適齢期と言う物が存在します!

若すぎても大人過ぎても体への負担は大きなものです。

 

繁殖前にフトアゴヒゲトカゲの推定年齢を考えてみましょう。

 

フトアゴヒゲトカゲが生成熟するのはとても早く5~8ヶ月程とされています!

フトアゴヒゲトカゲはベビー時代が短くとても成長が早いのですが生成熟後すぐはまだほんのセミアダルトくらいの大きさしかありません。

これではまだまだ繁殖に十分な成長とは言えないでしょう。

 

繁殖を行うのは1年半から3年のまで待ちましょう。

 

アームウェービングとボビングって何?

 

まず、適齢期がきたなと思ったらケージ越しにお見合いをしてみましょう。

雄が喉元を黒くして、頭を上下に振っていれば雄は繁殖可能な状態です。

この行動をボビングといいます。

 

雌は十分な年齢になっている事を確認後、雄に対して腕をグルグル回す素振りを見せればお見合い成功と言っていいでしょう。

腕を回す事をアームウェービングといい、アームウェービング、ボビングをお互いに向かってやっていれば発情状態と言えるでしょう。

 

しかし、アームウェービングとボビングが必ずしも発情のサインとは限りません。

ベビーでも威嚇の時等にボビングを行っていたり、アームウェービングをする事もあるので、生体の状態をしっかり見て安心サイズからの繁殖をおすすめします。

 

フトアゴヒゲトカゲの繁殖に伴うクーリングについて

 

クーリングとは、フトアゴヒゲトカゲは寒い冬を乗り越え春に繁殖期を迎えます。

適齢期を迎えてる筈なのに、まったく発情の兆しが無い場合、クーリングと言う人口的な冬を作ってあげるといいでしょう。

 

温度を急激に下げてしまうと体調不良の原因にもなりとても危険です。

2,3週間程かけ温度を徐々に低下させて行きましょう。

大体、平均気温で昼間17度前後、夜間15度辺りが目安で調子を見ながら行って下さい。

活動が鈍り、餌を食べる量も減り活動休止状態に入ります。

もう少し温度を下げて完全な冬眠状態を作ってしまうのも一つの手ではありますが、そのまま目覚めて来ない危険もあるのであくまでも休止状態で動きが鈍いくらいで温度を保ってあげましょう。

 

休眠中は綺麗な水を欠かさずケージに置いておきましょう。

ご飯を食べなくても省エネ活動中のフトアゴヒゲトカゲは急激に痩せたりしません。

しかし、これが変に痩せてしまったり体調不良を起こしそうな兆しが出たらすぐに中止し温度をゆっくり戻しましょう。

 

それを一ヶ月から二ヶ月程行ったら、次の段階に入ります。

こんどは逆に2週間から3週間程かけて温度をゆっくり通常まであげて行きましょう!

これでフトアゴヒゲトカゲは春の訪れを感じ発情を促す事が出来ます!

食欲の戻った雌に沢山栄養を取らせ再度お見合いを行ってみましょう。

 

しかし、最近のフトアゴヒゲトカゲは人工繁殖個体(CB個体)された子が多く出回っているので、必ずクーリングが必要という訳では無いようです。

クーリングには少なからず、危険が伴います。

ゆっくりと時間をかけ、大切なフトアゴちゃんが体調不良等を起こさないよう気をつけましょう。

 

 

フトアゴヒゲトカゲのペアリング

 

お見合いを行ったら次はペアリング!

相性が良さそうな二人を同じケージに入れて観察しましょう!

雄がメスの首に噛み付き、尻尾を絡める様な体制を見せたら成功です!!

雌が雄を嫌い、喧嘩に発展してしまったらすぐに繁殖を諦め速やかに引き離しましょう。

 

成功例

 

 

こうなったら成功です!!

 

失敗例

 

※音量注意

 

首に噛み付いてるにも関わらず、雌が尻尾を上げてないで拒む仕草が耐えなければ一度引き離して様子をみましょう。

まだ雌がその気になっていないにも関わらず続けてしまうと逃げ回った雌が大怪我やその後のストレスによる拒食を引き起こしかねません。

 

引き離し一週間程様子を見て再度挑戦してみましょう!

 

 

 

ペアリング後

 

二匹同じケージに入れていても何も起こらない場合。

二匹同時に部屋をお散歩させて上げるのもいいかもしれません。

狭い所では交尾に至らずも、部屋をお散歩中に交尾が始まる事も良くあるお話です。

 

飼い主はあまり焦らずフトアゴヒゲトカゲのペースを見守ってあげましょう!

 

後尾の確認の有無に関わらず、1週間程でお互いを元のケージに戻してあげましょう。

その後雌が爆食を始めたら可能せありと見て、沢山栄養補給をさせて上げて下さい。

 

 

 

フトアゴヒゲトカゲの妊娠の予兆がみえたら

 

フトアゴヒゲトカゲの妊娠の予兆は爆食後、急にご飯を食べなくなってしまう事があります。

お腹の中の卵が育ち内蔵を圧迫しているのが原因でしょう。

 

そこまでくると優しくお腹を触ってあげたら、中にコロコロと丸い物が入っているのが確認出来る筈です。

フトアゴヒゲトカゲの抱卵期間はおおよそ、一ヶ月から二ヶ月前後。

お腹にコロコロが確認出来たら急いで産卵床を用意してあげましょう!

 

個体によっては産む場所が気に入らないと出産を我慢して卵詰まりを起こしてしまう可能性もあります。

逆にどこにでも産んでしまう子もいるので、間違って水入れの中に沈んでいたなんて事も起こりせっかくの有精卵が死んでしまう事も…

 

ですので、フトアゴヒゲトカゲが地面を必死に掘る仕草を見せたら要注意。

無精卵でも有精卵でもしっかり産める環境を整えてあげましょう。

 

産卵床を用意しよう

 

産卵床が狭くても産んでくれる環境にあるフトアゴヒゲトカゲにはケージ内に大きいタッパー等に掘り返せるくらいの園芸店で売っている黒土を入れた物を用意してあげます。

その時入れた土をある程度湿らせて上げたら、掘った土が崩れにくく産卵しやすくなるでしょう。

 

ケージ内では産んでくれない可能性も…

 

ケージ内でバタバタと暴れるように色んな物を掘り返すも、卵を産むには至らない。

 

そんな時はホームセンター等に売っている衣装ケースを使います。

深さも十分にある衣装ケース半分くらい、約20cmから30cm程土を入れ、その中に暫くフトアゴヒゲトカゲを放します。

 

 

土を掘り返し自分の都合のいい位置に到達すれば、しっかりと卵を産んでくれる筈です。

卵を産んだフトアゴヒゲトカゲが卵を埋め、その後土の中から顔を出したら、一度ケージに戻してあげましょう。

雌はかなり体力を消耗しているので、水分補給を促し、ゆっくりと休ませてあげましょう。

フトアゴヒゲトカゲは一度の出産で体格にもよりますが20個前後の卵を産みます。

出産後暫くしてまた落ち着きの無い素振りや床を掘り返す事を繰り返していれば、もう一度出産の可能性があります。

一度で産む場合もあれば、何度かに分けて出産する事もあるので、その後の雌の動きには十分注意をしてあげましょう。

 

フトアゴヒゲトカゲが卵を産んだら

 

フトアゴヒゲトカゲをケージに返したら、今度は卵を慎重に掘り返しましょう。

その時上下が逆さまにならない用に気をつけて、卵表面の上部に油性マジック等で傷をつけないように印をつけます。

(産んだ卵)

(こんな感じに並べます)

 

フトアゴヒゲトカゲの卵はおおよそ24時間程で胚が出来上がります。

鳥類の卵と違い爬虫類の卵には回転した場合に胚を上に戻す仕組みが無いので、上下を間違ってしまうと窒息してしまう恐れがあるので気をつけましょう。

 

市販の鳥類用の孵化器を使う場合回転する機能がオフに出来る物を選びましょう。

 

 

その他にも保温力の高い発泡スチロールの中にパネルヒーターを敷いてその上に卵を並べたタッパーを置く等の方法もあります。

 

 

 

卵を並べる床材には色々な物が使用されています。

 

まず、一番は良く使われている物は湿度を保ち安い黒土にバーミキュライトやミズゴケを混ぜた物をタッパーに敷き詰め、その中に窪みを作り卵を並べて行く方法です。

卵を並べ終わったら温度と湿度を保つ為にサランラップ等で蓋をし爪楊枝等で空気穴を開けて行きましょう。

 

最近ではハッチライトと言う孵化専用の床材もあるのでそちらを試して見るのもいいかもしれません。

 

 

設備投資に余裕が有るなら爬虫類専用孵化器を用意するのも一つの手です。

 

孵化までの温度、湿度管理について

 

湿度は20%から30%前後、温度は28度から30度程を保ちましょう。

あまり水分を入れすぎると卵が水分を吸収しすぎて溺れてしまう事や肥大してしまい、孵化率の低下を招きます。

フトアゴヒゲトカゲは温度管理による性決定があると言われていましたが、30度前後の保温ではほぼ同じ確率で雄雌両方の個体が産まれる事がわかっているので、こちら側からの管理は難しいと思っていいでしょう。

実際温度管理によって、性決定出来るのかについては未だに細かくは解っていないようです。

 

有精卵か無精卵か見分けよう

 

産卵後、2、3日で卵の中に血管が発生します。

その頃になると、卵は薄い殻に覆われているので暗い場所で下から懐中電灯等で照らせば血管が確認出来る事があります。

そうなれば確実に有精卵と言えるでしょう。

キャンドリング(卵に光を当てる事)をする事により、卵に害は無いので是非試してみましょう。

しかし、これが全てを決定するとも限りません。

血管が確認出来ないとしても殻が厚めなだけで中には健康的にすくすく育っている卵も存在します。

無精卵の場合は、産卵後一週間から二週間で潰れてしぼんでしまうので、カビが生えて雑菌を繁殖させてしまう前に健康な卵の為にも取り除きましょう。

 

フトアゴヒゲトカゲの孵化

 

フトアゴヒゲトカゲは約60日前後程で孵化を開始します。

中にはのんびり屋さんな子もいるので、60日を過ぎたからと諦めずに暫くは待って上げて下さい。

 

 

卵からフトアゴヒゲトカゲベビーが産まれて来たら、動き出すまで様子をみましょう。

産まれてすぐのフトアゴヒゲトカゲはヨークサックと言う物をお腹にぶら下げてそこから栄養を吸収しています。

動き出したフトアゴベビーのヨークサックを切らないように丁寧にベビー達の為に新たなゲージを用意してそちらに移してあげましょう。

 

始めての脱皮

 

ヨークサックから栄養を取り終えたフトアゴヒゲトカゲベビーはまず一度目の脱皮をします、これはファーストシェードと言われ始めてのご飯の目安にするのも良いでしょう。

まだ卵からの栄養が残っているベビーは産まれてすぐにはご飯を食べません、脱皮は次の日から一週間以内には行われる可能性が高いので、嫌がらないようなら早めに餌を与えてみましょう。

 

ベビーの温度管理

 

フトアゴヒゲトカゲベビーは大人以上に寒さ、暑さに弱いです。

25度を下回らないように気をつけましょう、適正温度は28度前後と大人よりはやや低めの設定の方が脱水等に陥る心配も少ないと思います。

 

繁殖にあたっての注意点

 

後はすくすく育って大きくなる楽しみを待つのみです!!

自分に孫が出来た気分で楽しみましょう。

 

しかし、一度に何個も卵を産むフトアゴヒゲトカゲ、無精卵も混ざっているかもしれないとは言え増えすぎてしますなんてこともしばしば…。

繁殖は計画的に引き取り手はあるか、全部自分の手で育てて行けるか考えながら行いましょう。

 

(フトアゴヒゲトカゲベビー3ヶ月後)

 

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