フトアゴヒゲトカゲの餌とそのあげ方

フトアゴヒゲトカゲの餌の種類

フトアゴヒゲトカゲの餌の種類には、大きく分けて虫、野菜、練り餌や固形餌などの人工飼料の三つがあります。

フトアゴヒゲトカゲの生体の生育段階によって与える餌の割合に違いがあります。

幼体時は虫が約7割、野菜が約3割の割合で与えます。

成体に進むにつれて、段々と餌の割合を虫が約3割、野菜が約7割になるように変えていきます。

あくまで大体の割合なので厳密に守らなくても大丈夫です。

人工飼料はメインの餌にする事は無く、虫、野菜が無いときに変わりに与える事が多いです。

フトアゴヒゲトカゲに与える虫は、デュビア、コオロギ、ミルワームがメインです。ここではメインの虫餌のメリット、デメリット、特徴について説明します。

デュビア

まずデュビアというのは、アルゼンチンフォレストローチ、つまりは海外のゴキブリです。

デュビアはゴキブリでありながら、飛ばない!壁をのぼる事が出来ない!というゴキブリの概念を壊すようなゴキブリです。ですがゴキブリなので繁殖はとても早く、与える生体数と大きさにもよりますが半永久的にストックをしておく事も可能です。

栄養価が高いですが、脂肪分が高いため与えすぎると肥満になってしまう事もあるので注意が必要です。

デュビアは爬虫類を扱っている専門店に売られています。

コオロギ

餌として使われるコオロギには、ヨーロッパイエコオロギフタホシコオロギの2種類がいます。

ヨーロッパイエコオロギはクリケットやイエコ、フタホシコオロギクロコオロギなどの名前で販売される事もあります。

ヨーロッパイエコオロギメリットとして、気性が大人しいので生体を噛む事が少なく、コオロギ同士共食いをする事が少ないこと等が挙げられます。

デメリットとしては、オスの成体は鳴くのでうるさい事、栄養価が後に挙げるフタホシコオロギに比べ低い事等が挙げられます。

フタホシコオロギのメリットとしては、上で挙げたように栄養価が高い事、よく動くため成体の運動にもなる事等が挙げられます。

デメリットとしては、同じように鳴くのでうるさい事(ヨーロッパイエコオロギよりもうるさい?)、気性が荒いため共食いをし、生体を噛む事もあるので飼育ケージの中に放る事はお勧めしません。

 

コオロギ両種に言える事ですが、縄張り意識が高いためストックしているケージの中に隠れ家が必要です。飼育者が使っているものとして紙製の卵パックや新聞紙をぐしゃぐしゃに丸めたものをいれておく人が多いです。

 

販売している場所にもよりますが、様々なサイズのコオロギが売られている事があります。生体の大きさによって食べれるサイズがかわってくるので見合ったサイズのコオロギを買いましょう。

また、市販されているものとして乾燥させたコオロギが売られています。使う時は必要分取り出し、水でふやかして与えます。

メリットとしては与えるまでが非常に楽で保管する際もスペースを必要としない事。

デメリットとしては、与えた際の食いつきがあまりよくない事、ふやかした際に栄養価が多少、水に解けおちてしまう事です。

 

まだ飼育している子が小さいのだが餌用の虫がいなくなっちゃって、餌を買いにいく事が出来ない!近くの公園にコオロギがいるからといって、採って来てあげようとするのはやめましょう。

餌用で販売されているコオロギ等は大丈夫なのですが、野生のコオロギは寄生虫や雑菌を持っている事が多いです。そのようなコオロギを飼っている子に与えてしまうと病気を引き起こしてしまう事があります。

与える虫は必ず買ってきたものを与えましょう。

 

コオロギもデュビア同様、爬虫類を扱っている専門店で主に販売されています。

ミルワーム

ミルワームにはサイズの違う2種類があります。

一つ目はカップに詰められた状態で販売されている細いミルワームです。

カップのままでストックをしておく事も可能ですが、ミルワームを暖かい場所に置いておくと蛹を経て、成虫になります。

ミルワームの成虫はゴミムシダマシというとても臭い甲虫です。出来るだけ成虫にならないように気をつけましょう。

 

二つ目はジャイアントミルワームとも呼ばれる太いミルワームです。

こちらは上記の細いミルワームとは違い、ただ暖かい場所に放置しても成虫にはならず、一部屋一個体ずつに分けて飼育していると成虫になります。

 

この2種類にはサイズの違い以外、大きな違いはありません。なので、生育段階によって与える大きさを変えましょう。

ただ脂肪分が高いのでメインの餌ではなく、おやつ感覚でたまに与えると良いでしょう。

細いミルワームはホームセンターや爬虫類専門店でカップに入った状態で売られています。

一方ジャイアントミルワームは爬虫類専門店で扱われている事が多いです。

 

以上で紹介した虫は全て通販で販売されています。飼育する前に近所でそれぞれの虫を扱っている店舗を探し、ない場合は通販でも買える事を確認しておきましょう。

野菜

野菜は基本的にスーパーマーケット等で市販されているものを使いましょう。

おもに葉物である小松菜、チンゲンサイ、モロヘイヤや大根の葉、カブの葉、豆苗等を好む傾向があります。

好みに個体差はありますが、根菜類も食べます。根菜類を与える際は、スライサー等で細かくしてから与えて下さい。

 

ほうれん草、白菜、キャベツ、ブロッコリー、ネギ、ニンニクは多量に摂取すると病気を引き起こす事もあるのであたえないようにして下さい。

飼育している子の好みを把握し、与えて良いものなのか分からない場合は与えないようにしましょう。

人工飼料

上にあげた他にもフトアゴヒゲトカゲに与える事が出来る餌として、フトアゴヒゲトカゲ用に作られた人工飼料があり、ジェックスのフトアゴヒゲトカゲの昆虫ブレンドフードなどが販売されています。

この商品は昆虫粉末を中心に繊維質、ビタミン、カルシウムをバランス良く配合した飼料になっています。昆虫粉末をメインに使っているため、嗜好性が高くだいたいの個体は食べてくれます。

人工飼料は爬虫類専門店や一部のホームセンター、通販で扱っています。

フトアゴヒゲトカゲの餌代

幼体時は毎日昆虫メインで食べる分だけ与える形になるため、個体差でばらつきは出ますが月に3000円から4000円程度になります。

成体になると野菜がメインになるため自分で栽培する、料理の際に余る野菜を使うなど努力次第では限りなく最低限まで抑えられます。

フトアゴヒゲトカゲの餌の頻度と量

与える餌と頻度は生育段階によって主に幼体(〜約20cm)、亜成体(約20〜約35cm)、成体(約35cm〜)の3段階に分けられます。

幼体時は昆虫をメインに与え、慣れさせるために野菜を少量与えます。

昆虫は毎日、野菜は昆虫と併用で週2回程度与えてください。

昆虫はコオロギの場合、口の大きさにあったサイズを食べるだけ与えてください。野菜は細かくカットして与えてください。

 

亜成体時はおおよそ5:5の割合になるように毎日昆虫、野菜どちらかを与えてください。コオロギであれば一番大きいサイズを5匹程度、野菜は幼体時より増やして与えてください。

 

成体時は野菜・人工飼料をメインにし、おやつ感覚で昆虫を与えてください。頻度は毎日ではなく週2〜3回程度にしましょう。

成体時に可愛いから、と昆虫を与えすぎると肥満の原因になり病気を引き起こしてしまう事もあるので気をつけましょう。

フトアゴヒゲトカゲの餌のあげ方

餌の与え方は飼育者によって様々ですが、次のような方法が一般的です。

主に二つあります。ピンセットから直接与える方法ケージの中に直接放つ方法です。

ピンセットから直接与える方法は、しない個体よりも多少は慣れやすくなります。

ただ与える際は中々の勢いで食べにくるので、ピンセットを噛まないように気をつけてください。

噛んでしまうと口の中や周りを傷つけてしまう事があります。

 

ケージの中に直接放つ方法は生体の運動になるというメリットと、もしその場で食べずに放置した際、生体がかまれて傷を負い、最悪の場合餌を怖がり食べなくなってしまうというデメリットがあります。

ケージの中に放つ際はなるべく全て食べるまで見守るようにしてください。

野菜

野菜を与える際は餌皿を使ってください。餌皿は広く浅いものを使いましょう。

何種類かの野菜を一度に与えるようにするのですが、混ぜ合わせて食べるものに偏りが出ないようにしてください。

人工飼料

人工飼料を与える際も餌皿を使いましょう。同じタイミングで野菜も与える際は、混ぜてしまって大丈夫です。

先述した人工飼料は、ふやかしてから与えるタイプなので水か果汁100%ジュースでふやかしてください。

フトアゴヒゲトカゲに必要なサプリメント

爬虫類飼育に必要なサプリメントとしてビタミン剤カルシウム剤があります。基本的には粉末状ですが、最近では、液体タイプも販売されています。

ビタミン剤

まずビタミンはほとんど体内で生成されません。なので常に食べる餌から体内に取り込む必要があります。

そこで爬虫類用に製造されている粉末状のビタミン剤が様々なメーカーから販売されています。

カルシウム剤

販売されているカルシウム剤には含有しているものの違いにより、2種類に分けられます。

ビタミンには様々な種類がありますが爬虫類の成長に大きく関わるものとしてビタミンD3が挙げられます。

このビタミンD3が入っているか否か。この一つの違いですが、飼育下の爬虫類にとっては大きな違いになります。

ビタミンD3は骨や甲羅などの形成に欠かせないビタミンなのです。幼体時にビタミンD3が不足すると骨が形成できず、奇形になってしまう事があるので特に幼体時は気をつけましょう。

爬虫類は日光浴をする事により体内でビタミンD3が生成されます。

夏に生体を戸外で日光浴できる場合はビタミンD3が入っていないカルシウム剤を使ってください。

冬や家庭上の都合などで戸外で日光浴が出来ず、太陽光の代替えとして紫外線ライトを照射する場合は、ビタミンD3が必要量に満たないため、ビタミンD3入りのカルシウム剤を使いましょう。

不安だからといって餌の度にビタミンD3入りのカルシウム剤を使ってしまうと、過剰摂取になり病気を引き起こす事もあるので注意しましょう。

 

サプリメントの与え方ですが、野菜であれば盛りつけた上から少量振りかけてあげれば大丈夫です。

昆虫を与える際は、虫かごやビニール袋に与える昆虫を入れ、そこにサプリメントを入れます。入れたらこれでもか!というくらいに振ってください。

そうする事で全体的にサプリメントが付着し、なおかつ昆虫の動きが鈍くなります。一石二鳥です。

フトアゴヒゲトカゲが餌を食べない時の対処法

一定期間食べなくなったときの事を「拒食」と言います。

拒食してしまったときは、飼育者によりますが、ひたすら水を与え餌を食べてくれるのを待つ、日光浴をさせる、35℃程度のお風呂に入れる、様々な種類の餌を試してみる、など方法が様々です。

原因が分かる場合は対応する事が出来るのですが、分からない場合は根気よく待つしかないです。ある日、急に食べるという事もあるので出来る限りの事をしつつ待ちましょう。

まとめ

フトアゴヒゲトカゲの餌についてまとめます。

●幼体時には昆虫メイン、成体に近づくにつれ野菜メインで与えましょう。

●個体差で好みが分かれるので様々な種類の餌を用意しましょう。

●飼育者の都合に合わせた飼育ではなく、生き物のことを考えた飼育を心がけましょう。

フトアゴヒゲトカゲの必要機材と飼育環境

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