ボールパイソンの飼育環境と必要機材

ボールパイソンの飼育環境 はじめに

ほとんどのボールパイソンは温和な性格で、犬や猫といった一般的なペットに比べて手間暇が掛かからず飼いやすい生物です。

 

餌も毎日与える必要がないので、新鮮なお水さえ用意しておけば飼い主が旅行に行っても何ら問題はありません。

 

もちろん何事にも例外はあります。恐らく世の中には気性の荒いボールパイソンもいるでしょうし、空腹時や妊娠時、ストレス等で苛立っている場合もあるでしょう。

 

また、爬虫類は痛みに鈍感なことがほとんどです。

 

飼い主がボールパイソンの怪我や病気に気付いた時には手遅れ‥なんてことにならないよう、日々の観察はしっかり行いましょう。

よろしく~

 

ストレスや怪我病気の原因は様々ですが、飼育環境をきちんと整えてあげることで防げるものがほとんどです。

 

飼育環境こそが命綱! それを念頭においてLet’s enjoy ボールパイソン Lifeヽ(*´∀`)ノ

ボールパイソンに適したケージ

子供のボールパイソン(ベビー)‥30cm前後のプラケースで十分です。

 

小型のヘビにとっては広々としたスペースはかえってストレスを与え、拒食に陥りかねません。

 

ベビーのボールパイソンは外敵に狙われる立場なので、生まれつき生き延びるために身を隠す習性を持っています。安心感を与えてあげるためにも、小さいうちは小さいケージで飼育しましょう。

 

準大人のボールパイソン(サブアダルト)‥60cmほど必要になります。

 

どの大きさの個体にも共通して言えることですが、とぐろを巻いた状態の大きさで4~6個分の広さが適切です。

 

大人のボールパイソン(アダルト)‥90cm以上のガラスケージが好ましいです。

 

アダルトのボールパイソンは力も強くなってますので、鍵付きのガラスケージでないと簡単に脱走してしまいます!

 

ケージの大きさはボールパイソンにとって大きすぎず小さすぎず、そしてある程度のスペースを確保することが重要です。

 

暖かい部分と涼しい部分をしっかり分けボールパイソンが自分で体温調節できるようにしてあげましょう。

 

市販されている爬虫類用のガラスケージの中には、メーカーや種類によってスライド扉がピッタリ密着せず、隙間が空いているものや立て付けの良くないものが存在します。

 

そういったケージは脱走の名人であるヘビには不向きです。

 

親切なショップだと、そのようなケージにはヘビに不向きである、ということが表記されていますので、購入の際はきちんと確認しましょう。

 

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↑こちらのワイルドモンスターさんでは、オススメしないものにはオススメしません、とはっきり書いてあるので良心的です。(お値段もダントツ良心的です!)

ボールパイソンが快適に過ごせる温度・湿度

爬虫類全般に言えることですが、ボールパイソンは変温動物です。

 

私たち人間、その他哺乳類などの恒温動物と違い、自分自身で体温を調節することができません。

 

その為、周囲の温度がそのままボールパイソンの体温ということになります。

 

犬や猫の場合は温度や湿度が上下してもとくに影響を受けませんが、爬虫類はその変化にとても敏感です。

 

温度、湿度などの環境の変化によって、もっと食べようか、繁殖の相手を探しに行こうか、といった行動を促す引き金になることがあります。

 

適切な知識の元、きちんと管理したうえで環境の変化をわざと作り、繁殖に利用することができますが、そうでない場合はボールパイソンにとって単に不安定な環境ということになります。

 

たび重なる急激な環境の変化に晒されているとストレスを感じるようになり、餌を食べるのをやめてしまったり、病気にかかってしまうこともあります。

 

飼い主の責任として、温度、湿度の管理に気を配り、正しい飼育環境を作ってあげることを心がけましょう。

温度

ボールパイソンに適した温度

日中の周辺温度‥26度~29度

夜間の周辺温度‥25度~26度

ホットスポット(ケージ内に作る暖かい部分)‥31度~35度

 

!ホットスポットを設けることによってケージ内に温度勾配を作ることができ、ボールパイソンが自分にとって快適な温度の場所を選ぶことができます!

 

ホットスポットはケージ全体のうち、3分の1くらいを目安に作ってあげると用意でしょう。

湿度

野生のボールパイソンはその生涯のほとんどを地下の巣穴で過ごします。水分を含んだ大地はヘビにとって快適な湿度を保ってくれます。

 

ボールパイソンが乾燥の強い環境下におかれると、脱皮不全や脱水症状、呼吸器感染、食欲不振を引き起こしてしましいます。

 

ボールパイソンにとって快適な湿度は40%~60%ですが、この数値は一般家庭の湿度と大差なく、ケージ内の湿度を保つことはさほど難しくはありません。

 

湿度が足りているかどうかは湿度計の数値を見るより、ボールパイソンの脱皮時の様子を見る方が確かです。

 

脱皮時に皮が残る、くっつくといった脱皮不全の症状が見られる場合は湿度が足りていないという証拠になります。

 

ボールパイソンにとって快適な湿度を保つためにできること

湿度の保てるシェルターを用意する‥プラスチック製の箱(タッパーなど)の蓋や側面にボールパイソンが通れるくらいの穴を開け、中に湿らせてよくしぼったミズゴケを入れたものです。

 

ボールパイソンが身を隠し、安心感を得られるので重宝します。

 

自作しても良いですが、蓋に穴を開けてあるヘビ用のシェルターも市販されています。

 

霧吹き‥こちらはよりお手軽です。ウェット系のシェルターを使用しない場合、1日に1~2度ケージ全体にまんべんなく吹きかけてあげましょう。

 

パネルヒーター

このようなシート状のヒーターを、パネルヒーターといいます。

 

パネルヒーターに於けるW数というのは、パネルヒーターのサイズ(S、M、Lなど)に由来しますので、ケージの大きさに合ったサイズを選びましょう。

 

温度の項目で書いたホットスポットは、パネルヒーターなどの暖房器具を用いて作ります。

 

このパネルヒーターをケージ全体のうち、3分の1くらいの範囲に敷きますが、ここで要注意!!

 

パネルヒーターをケージの内部に敷いてしまうと、排泄物や水入れの水、結露などで基盤部分がショートするおそれがあります。

 

パネルヒーターは必ずケージの外に設置しましょう。

 

パネルヒーターの上にケージを置く、といった感じです。

 

そしてもう1つの注意点ですが、パネルヒーターを強いてあるホットスポットに水入れを置くのは厳禁です。

 

加熱により水入れの水が蒸発し、ケージ内の湿度が高くなったり、水自体がお湯になってしまう為です。

 

またパネルヒーターを敷く事により、ケージ内の乾燥が進み湿度が下がりますので、ウェット系のシェルターを設置していない場合は霧吹き等で補ってあげましょう。

ライト

ボールパイソンが快適に過ごせる温度は、人間が快適に過ごせる温度とは若干異なります。

 

夏場のクーラーがきいている室内や寒冷地方での飼育の場合、ボールパイソンンのケージ内の温度を年間通して日中26度~29度を保ってあげる為に爬虫類用の暖房器具を設置する必要があります。(繁殖を視野にいれない場合)

 

ケージ内を適温に保つ為に有効な、爬虫類用の暖房器具を紹介します。

 

保温球‥熱を放射し、ケージ内の温度を上げるライトです。

 

多種多様な種類があり、爬虫類が可視しづらいと言われている赤い光を出す昼夜兼用の物や、月明かりを模した青い光を照射する夜用の物もあります。

 

ボールパイソンは夜行性なので、夜間も保温球によってケージ内の温度を保つ必要がある環境の場合はボールパイソンにとって眩しくないよう、昼夜兼用か夜用の物を使用しましょう。

 

保温球を購入する際の注意点として、UVBライトやバスキングライトと間違えないようにしてください。

 

UVBライトは紫外線を照射するライトで、バスキングライトは強い熱によって高温のホットスポットを作るためのライトです。

 

どちらも昼行性の爬虫類にとっては必要不可欠なライトですが、夜行性のボールパイソンにとっては必要ありません。

 

ボールパイソンにとって、このバスキングライトと同じような役割を果たすのがパネルヒーターになります。

 

パネルヒーターのみでケージ内全体の温度を保つことはできないので、保温球と混同しないよう注意しましょう。

 

保温球を設置する際の最重要事項として、ケージ内に取り付けた場合、ライトにボールパイソンが巻き付いたりして火傷を負ってしまう可能性があります。

 

ケージの外側からライトを設置できるライトドームの活用や、ケージを置く場所をよく考え、棚等の家具に直接ライトソケットを取り付けるなど、工夫しましょう。

 

ちなみにライトは高温なので、人間側も火傷に注意!

 

暖突‥こちらは商品名になります。遠赤外線によってケージ内部を暖めます。

 

表面に張られた不織布の働きで触れても高温に感じず、ボールパイソンにとっても人間にとっても安全です。

 

また光を発さないため、昼夜問わず使用可能です。

 

多少値は張りますが、消費電力がライトに比べ低いことと、安全性を考えた場合、飼育している生体数が多くないのであればこちらをオススメします。

 

どちらの暖房器具も、室温をボールパイソンに合わせた温度で暖房一括管理している場合は、必ずしも必要という訳でありません。

 

ケージ内に温度計を設置し、適温を保てるよう必要に応じて使用しましょう。

水入れ

ボールパイソンには、新鮮なお水を与えましょう。

 

容器の大きさは、ボールパイソンが水入れの中に入ってに水浴びをできるぐらいが好ましいです。

 

身体がまだ小さいボールパイソンには、あまり水深が深過ぎないように注意!

 

様々なメーカーさんから見栄えの良い容器も出ていますし、コスパ重視なら爬虫類飼育者御用達のタッパーをオススメします。

タッパーは爬虫類飼育者の強い味方‥

シェルター

ボールパイソンは身を隠せる場所が大好きです。

 

シェルターは必ず1つは置いてあげましょう。複数あっても良いです。

 

身体の大きさに対して広過ぎるようだと、ボールパイソンは安心感を得られません。

 

自作するのであれば、コルクや木製は避けましょう。

 

清潔に保つのが難しく、カビや細菌が発生するおそれがあるからです。

 

既製品でも様々な種類があります。

こちらはウェットシェルターと言われるものです。

 

本体が素焼きなので、上部に水を入れることにより、シェルター内部の湿度を上げることができます。身も隠せて湿度も得られて一石二鳥!

 

サイズ展開がS、M、Lなので身体の大きさに合ったものを選んであげましょう。

 

ただし大人のボールパイソンにはどのサイズも小さ過ぎるので入れません‥(´-`)

 

写真は分かりづらいですが、タッパーの蓋に穴を開けたものです。

 

こちらは中に水を入れて使用します。水入れとシェルターが1つになって一石二鳥!

 

これなら自作するのも難しくないので、ボールパイソンの成長に合わせやすそうですね。

 

こんないかついお洒落なシェルターもあります。

 

見た目重視なら断然こちらでしょう!スカルの目からボールパイソンが顔を出している姿は想像しただけで悶絶モノです(´∀`*)

ボールパイソンに適した床材

床材の種類も多種多様です。メンテナンスのし易さやコスパなど、何を重要視するかで選ぶのが良いと思います。

 

新聞紙‥一番安価です。ひと昔前のインクと違い、最近のインクは大豆由来なので生体に害はありませんが、見た目はあまり良くないです。

 

キッチンペーパー、ペットシーツ‥メンテナンスが大変楽です。掃除の際、総取り替えとなるので清潔に保つことができます。

 

人工芝‥見た目にも綺麗でケージに合わせてカットも可能です。掃除は丸洗いでOKです。

 

ヤシ殻‥主成分がセルロースという食物繊維です。ほとんどの生物はセルロースを分解できますが、ベビーのヘビに関しては万が一誤飲した場合、糞を詰まらせる可能性があります。

木材チップ‥汚れた部分を取り替えるだけです。ヤシ殻に比べ、セルロースの含有量が低いため、誤飲してもとくに問題ありません。

針葉樹チップの方が安価ですが、他感作用があるため控え、広葉樹チップを選びましょう。

 

絶対に使用してはいけない床材の代表は猫砂です。

 

猫砂は水分に反応して固まるので、誤飲した場合、ボールパイソンの体内で固まり、重大な問題を引き起こします。

 

どんな床材であっても誤飲には十分注意し、健康的に長生きしてもらいましょう。

その他あると便利なもの

ボールパイソンを飼育するにあたって、ケージ、シェルター、水入れ、パネルヒーターの他にあらかじめ用意しておく物を紹介します。

 

まずはピンセット。こちらは給餌の際に必要になります。

こういった木製のピンセットは生体を傷つけるおそれが低いです。そしてお安い。

 

温度計も用意しておきましょう。

こちらは温度計と湿度計が1つになっているので便利です。

 

爬虫類のケージ内温度を管理するにあたり、便利なものがサーモスタッドです。

設定した温度を自動で保ってくれます。

 

設定した温度を下回れば暖房器具を付け、上回れば消してくれるので温度管理が楽になります。

 

タイマー付きの商品もありますが、そちらは設定した時間にライトを点灯するものなのでボールパイソンにはとくに必要ありません。

ボールパイソンの飼育環境まとめ

ケージのサイズは大きすぎず小さすぎず、とぐろの大きさ4~6個分

 

パネルヒーターを用い、ケージ内の3分の1程をホットスポットにする。

 

身を隠せるシェルターは必須です。ウェット系のシェルターなら、なお良し!

 

ウェット系のシェルターとは別に、水入れも用意してあげましょう。

 

床材は生体にとって害のないものをきちんと選びましょう。命に関わります。

 

ボールパイソンは脱走の名人です。

 

一度脱走すると何度でも同じ方法で脱走するので早々に対策をたてましょう。(鍵を取り付ける、隙間を埋める等)

 

要点をおさえておけばボールパイソンは比較的飼育しやすいヘビです。

 

何事にも不測の事態は付き物ですが、飼育環境を整えてあげていれば、ボールパイソンが不調に陥っても原因が分かりやすくなります。

 

ボールパイソンは長命なので、大切に育てれば一緒に過ごせる時間も長くなりますよ(*´∀`*)

末永く宜しくお願いします♥

 

ボールパイソン まとめ

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