リクガメ

魅力

生体、豆知識等

学名 Testudinidae Batsch。

リクガメ科 (リクガメか、Testudinidae)は、

爬虫綱カメ目に含まれる科。

 

英名 Testudinidae 分布 アフリカ大陸、北アメリカ大陸、

南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア

(スマトラ島、スラウェシ島、ボルネオ島)、

エクアドル(ガラパゴス諸島)、スリランカ、

セーシェル(アルダブラ環礁)、マダガスカル

 

最大全長 甲長約200センチメートル

身体的特徴 背甲はドーム状やアーチ状に

盛り上がる傾向があります。頭部は中型で、

縦幅は短いが幅広いのが特徴です。

 

咬合面や顎を覆う角質(嘴)は幅広く、

種によっては嘴に鋸状の突起やウネがあり、

歯のように植物を切断したりすることが出来ます。

 

舌は発達しますが、舌弓はあまり発達しません。

頸部はやや短いのが特徴です。

四肢は太くて短く、 指趾は退化して短い。

また、趾骨が2個以上ありません。

頭部や四肢は大型ウロコで覆われています。

 

性質 リクガメ科はカメ目で唯一陸棲種のみで

構成されていますが、セオレガメ属の一部や

ムツアシガメ属などのように頻繁に水に

漬かるような生活を送る種もいます。

 

食性は植物食ですが、

一部は植物食傾向の強い雑食種も存在し、

そういった 種は昆虫や陸棲の貝類、

動物の死骸などを食べることもあります。

 

飼育方法 主に平面的な活動を行うため、

床面積の広いケージを用意しましょう。

 

乾燥と低温に弱いため、ある程度の湿度を

保った上で やや高温を維持するために、

小型の保温用の電球等をケージ内の一部へ照射し、

局所的に高温の部分を作りましょう。

 

ケージ内では紫外線を含む

フルスペクトルライト等 を点灯しますが、

強い光を嫌う個体もいるため、

コルクバーグや市販されている

シェルターなどで 隠れ家を作りましょう。

 

有効紫外線UVB(波長290~320ナノメートルの 波長帯)の

作用を得ることで皮下に活性化された

ビタミンD3が作られ、効率よくカルシウムを

腸壁から吸収させるという効果を発揮させます。

 

このビタミンの合成には自然光が一番効果ありますので、

人口照明はあくまで補助と位置付け、

基本は太陽光から紫外線を吸収させることが重要です。

 

水容器は水に浸かる事を好むため、浅くて出入りがしやすく

大型の容器を設置しましょう。飼育下では野菜、果実、

リクガメフードなどを与えますが、

餌に対してはカルシウム剤等のサプリメントを

振りかけて栄養価を高めましょう。

 

野生下では動物質も摂取する種もいますが、

動物質(高タンパク質)の餌を与え過ぎると

背甲が甲板ごとに盛り上がってしまったり、

病気になる種もいますので注意をしましょう。

飼育方法

心構え、注意する点

飼育環境 イラスト、写真、動画

・どんな環境が必要か?

ビバリウムのサイズは、室内であれば成体時で

180×180×90cmのサイズのケージが必要となる。

成体の場合、あまり寒くない地域などで気候が適していれば、

屋外での囲い込みをした場所での飼育が望ましい。

 

寒さや湿度の高さ、収容数の多さ、衛生状態の悪さで

呼吸器系の疾患を引き起こしてしまいますので、

飼育の際には温度や湿度に気を付け、マメに掃除をして、

狭いケージで複数飼うのはやめましょう。

 

ケージ

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・必要な大きさ(縦、横、高さ)

■(大型)メーカー直送(受注生産)アクリル水槽4面ブラック

■本体サイズ (幅×奥行×高さ) :180×90×60cm

 

床材

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ヤシガラなどの湿気を多く含むもの。水に弱いものは避ける

GEX エキゾテラ プランテーションソイル 4L

リクガメ・カエル・カメレオン等の飼育に最適な床材です。

天然のヤシガラを使用しているため、

自然に近いテラリウムを再現できます。

テラリウム内での植物栽培用にも使用できます。

 

シェルター

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陸亀の寝床 HERP CRAFT ロックシェルターHG LH

風合い豊かな岩石をリアルに模したポリレジン製のシェルターです。

高さがあるのでリクガメのシェルターとして

使えます。陸上・水中どちらでも使えます。

 

・温度

 ホットスポットで35度、涼しいところで20~25.5度、夜は10~15度

 パーセンテージの高いフルスペクトル(UVB)ライトと

 日光浴用のバスキングライトが必要。

 光周期:14時間

 

・パネルヒーター(フィルムヒーター、シートヒーター)

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カメは寒さに弱いので、秋から春にかけて

体温低下を防ぐ「パネルヒーター」が必要です。

パネルヒーターを設置することで遠赤外線効果はあり、

床材の下から生体のお腹を暖めることが出来ます。

 

・保温球

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冬場の体温低下を防ぐ「保温球」です。

 

GEX エキゾテラ サングロー タイトビームバスキングスポットランプ

サングロー タイトビームバスキングスポットランプ 【昼用集光型】

砂漠・熱帯環境テラリウム用、昼用タイトビームスポット型ランプです。

砂漠・熱帯環境をイメージした光で、

テラリウムの一部を集中的に照らします。

 

・バスキングライト

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日光浴の代わりになる「バスキングライト」です。

バスキングライトは室内飼育環境下においては

太陽光が届きづらいケージ内を温めることが

出来るので、ケージ内の温度を上げて

生体の体温を上げる事が出来ます。

 

爬虫類用のバスキングライトは色々な種類が

ありますが、通常のレフランプ等でも効果は同じです。

夏でも冬でも室温が一定の部屋で飼育出来れば

バスキングライトは1種類でも十分ですが、

一般的には季節によって室温は変化します。

 

ワット数が違うバスキングライトを何種類か用意し、

取り付ける高さとワット数の違うバスキングライト

を調節することで、ケージ内の温度を調整することをおすすめします。

 

冬場でケージ内の温度が上がらない場合、

短時間であれば直接命に関わる事は少ないのですが、

夏場のケージ内の温度の上昇は短時間でも

命に関わる場合があるので特に注意が必要です。

 

バスキングライトのワット数の目安としては

60ケージで40W~60W、90ケージで

40W~100Wのバスキングライトであれば安心です。

設定温度としては、ケージ内で出来るだけ

温度差が出来るように片側に寄せて設置しましょう。

 

ケージ内に温度差が出来ることで生体は

好きな温度を選んで活動することが出来ます。

ただし、バスキングライトは太陽光の代わりの

ライトなので、朝に点灯させて夜には

必ず消灯しなければいけません。

 

ズーメッドジャパン レプティ バスキングスポットランプ

すべてのカメ、ヘビ、トカゲ、ワニ用の究極のバスキングライトです。

二重反射構造のため同ワット数のランプに比べて35%以上明るい。

爬虫類本来の活動サイクルを促す紫外線UVAを照射します。

爬虫類本来の活動サイクルを促す紫外線UVAを照射します。

 

ビーム状に光を照射して日光浴するための

ホットスポットを作成します。

ホットスポットを作ってあげることにより、

自然界 で日光浴をしているのと同じ環境を再現します。

耐久時間約2000時間・集光型

 

・紫外線灯

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紫外線灯はビタミンD3の生成を助けるため、

フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なグッズです。

紫外線灯を直接太陽光の届かない室内で飼育する

場合にケージ内に設置することで、

紫外線を照射することが出来るランプです。

 

紫外線灯には蛍光管タイプのものや

HIDランプやメタルハライドランプ(通称:メタハラ)

等の高輝度放電ランプの種類があります。

値段的には蛍光管が一番安く、一番高価ですが

太陽光に一番近いとされているのがメタハラでおすすめです。

 

蛍光管の場合、ケージ内の温度がほとんど上がらない

のでバスキングライトと併用となりますが、

メタハラの場合には温度を上げる効果が

あるものもあるので、バスキングライトとしての

役割を兼用出来る場合があります。

 

紫外線灯から放射される紫外線は

太陽光のものに比べるとはるかに放射量が少なく、

あくまで太陽光の補助として利用しましょう。

 

フトアゴヒゲトカゲは紫外線が必要な生き物なので、

可能な限り日光浴をさせることをおすすめします。

そしてケージ内に設置している紫外線灯は、

朝に点灯させ夜には消灯するようにしましょう。

 

ビバリア ハイパーサンUV 80W【楽天24】

[Vivaria(ビバリア) 照明器具・保温球(爬虫・両生類用)]

「ビバリア ハイパーサンUV 80W」は、飼育下で不足しがちな

紫外線 (UVA/UVB)と保温を同時に照射できる爬虫類飼育用水銀灯です。

自然な太陽光を再現しています。

 

バラストレス(安定器なし)のため

直接クリップスタンドに取付けできます。

 

小型扇風機

小型扇風機

小型クリップ扇風機 IF-C17SA(K)

クリップがついているのでケージ上部に取り付けられます。

夏場は湿度が高くなるので高くなりすぎないように使用しましょう。

 

・湿度:30%

 リクガメは暖かく乾燥した環境を好みます。

 そのため、湿度が上がりすぎないように気を付けましょう。

 

・温湿度計

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カメは、温度管理と湿度管理が

とっても重要になります。

そのため、温度計と湿度計の両方が一緒になっている

タイプを使うととても便利でおすすめです。

 

ZOOMED レプタイル アナログ温湿度計

ケージの側面などにペタッと貼るだけで

簡単に取り付けできる温度・湿度計です。

 

温度の目盛りには、摂氏(せっし)と華氏(かし)の

両表示式。恒温動物である爬虫類にとって

重要な温度・湿度の管理に欠かせないアイテムです。

 

・水:乾燥に強いイメージのあるケヅメリクガメですが

 水分補給で水を飲みます。水分を摂ることはとても大切なので、

 ケージには必ず水入れが必要です。

 水分が足りないと脱水症状を引き起こしたり、

 尿路結石などの病気につながります。

 

水入れ

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エキゾテラ ウォーターディッシュ

浅めで安定した水入れを使いましょう。

餌 餌の与え方

<カルシウムの摂取>

カメは甲羅を成長、維持させるために大量の

カルシウム摂取が必要になります。

高カルシウムで高ミネラル、高繊維質、

そして栄養価の低い低タンパク質の食物を

大量に与えることが重要です。

 

リクガメが生息する地域は、必ず砂漠や石灰岩、

ラトソルなどの土壌であることが挙げられます。

 

これらの土壌はどれも酸性土壌で瘠せていて、

植物にとって決して恵まれた土壌ではありませんが、

これらの土壌の地中を流れ出るカルシウム、

ミネラル が土の中に溜めやすいという性質を持っています。

 

カルシウムやミネラルを多く含む土壌に自生する野草は、

当然カルシウム含有量も高いので、

野生のリクガメは毎日カルシウムやミネラルの

豊富な野草を大量に摂り、必要なカルシウム摂取を

補っていると考えられています。

 

通常、飼育で与える野菜にはカルシウム、

ミネラルの含有量が少ないので、カルシウムや

ミネラルの少ない野菜をあげ続けていると

カルシウム欠乏症を引き起こします。

 

そのため、カルシウムやミネラルを補うために、

飼育の際には野菜に粉末の炭酸カルシウム剤など、

サプリメントを添加して栄養不足を補いましょう。

 

<餌の量と栄養価>

野生に生きるリクガメが食べる餌は、

乾燥した地域に棲むリクガメの場合、

当然、乾燥した気候に耐えられる繊維質の野草を

食べていると考えられます。

 

多肉植物などであれば水分を多く含んでいますが、

繊維質の固まりでもあります。

通常、リクガメにはカルシウムが

必要ということは 知られていますが、

繊維については あまり問題視されていません。

 

しかしリクガメにとっての繊維とは

カルシウムと同じくらい重要な栄養素です。

繊維質は胃腸内のバクテリアを増殖させる

働きがあり、免疫力をつける効果があるため、

リクガメ本来の強い身体を作る作用があります。

 

どの生物にも当てはまりますが、

健康な胃腸があって食物を効率よく吸収することが

出来るようになりますので、

胃腸の活力を上げるためには

繊維質が必要ということになります。

 

繊維質が豊富な野菜は、人が吸収出来る野菜と

リクガメが吸収出来る野菜は一緒ではありません。

つまり、リクガメが繊維質を補うことが出来る食材は

野草であり、スーパーなどで人間向けに

市販されている野菜は代用にはなりません。

 

そのため、栄養価の高い野菜や

リクガメフードなどのタンパク質を 過剰に与えていれば、

身体の成長に対して 甲羅の成長が伴わず、

結果として甲羅の歪みや 凸凹の原因につながってしまいます。

 

■野菜

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小松菜、水菜、チンゲンサイ、大根葉、かぶの葉、

モロヘイヤ、高菜、クワの葉、ルッコラ、カイワレ、

パセリ、ゴーヤの葉と茎、白菜、キャベツ、レタス、

セロリ、にんじん、かぼちゃ、オクラ、きゅうり、

トマトなど。

 

■果物

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リンゴ、バナナ、キウイ、みかん、パパイヤ、

マンゴー、いちご、ブルーベリーなど

 

■リクガメフード

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リクガメフードには

草食性のカメに適した成分を含んでいますが、

それでもある程度のタンパク質が含まれています。

 

また、人工的にリクガメが好む香りや

味付けをしています。リクガメは基本的に草食のため、

理想的な餌としてはリクガメが生息地で

食べている自然状態にある野草で、

緑の野草、 葉野菜、果物類です。

 

しかし、リクガメの中には昆虫や肉類も

食べる雑食なリクガメも一部いますので、

アカアシガメ、 キアシガメ、アルダブラゾウガメ、

エロンガータリクガメといった

 

雑食性の傾向の強いリクガメであれば

リクガメフードは重要なタンパク質の摂取として

与えて問題ありません。

 

しかし、ギリシャリクガメ、ケヅメリクガメ、

ヒョウモンリクガメ、ロシアリクガメなどといった

温帯や乾燥地帯に住むリクガメの場合、

タンパク質を与える必要がありません。

 

このように草食のリクガメがリクガメフードに含まれる

タンパク質を過剰に摂取することで、

甲羅の変形を招くだけでなく、

肝機能の低下を起こします。

 

温帯や乾燥地帯に住むリクガメには

リクガメフードは与えないようにしましょう。

品種

リクガメは、始新世の北アメリカや

ヨーロッパで出現したと考えられています。

 

核DNAやミトコンドリアDNAの

分子系統学的解析からイシガメ科に最も近縁とされ、

単系統群を形成すると考えられています。

 

【リクガメ亜科Testudinidae】

■ヨツユビリクガメ属 Agrionemys ・Agrionemys horsfieidii

ヨツユビリクガメ Russian tortoise

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品種:ヨツユビリクガメ(Agrionemys horsfieldii)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科

ヨツユビリクガメ属に分類されるカメで、

本種のみでヨツユビリクガメ属を構成しています。

 

ヨツユビリクガメは、他にロシアリクガメ、

ホルスフィールドリクガメとも呼ばれ、

呼び名が3種類あります。

 

特徴:アフガニスタン、イラン、ウズベキスタン南部、

カザフスタン、タジキスタン、

中華人民共和国(新疆ウイグル自治区西部)、

トルクメニスタン東部、パキスタン、

キルギスの一部に分布する可能性もある。

模式標本の産地はカーブル周辺(アフガニスタン)

 

形態:最大甲長28センチメートル。

背甲は扁平で、腹甲にはちょうつがいがありません。

前肢は頑丈なシャベル状となっており、

穴を掘ることに適しています。

指趾は4本で、和名の由来となっています。

 

分類:ヨツユビリクガメは、以前は

チチュウカイリクガメ属に含まれ、

Agrionemys亜属 とする説がありましたが、

 

2006年に発表された ミトコンドリアDNAの

全塩基配列の分子解析の結果によると、

ブートストラップ値はやや低いものの、

 

インドリクガメ属やパンケーキガメ属、

ヘルマンリクガメ属と

単系統群を形成すると推定されています。

これによって、亜種を独立種とする説もあります。

 

一方で亜種の分布の境目や識別形態が重複したり

不明瞭なことと、中間型と思われる個体が多いこと、

連続的な地理変異である可能性が高いこと、

包括的な比較が行われていないなどの問題があり、

そのため亜種を認めないという説もあります。

 

Agrionemys horsfieldii horsfieldii (Gray, 1844)

アフガニスタンヨツユビリクガメ

アフガニスタン、ウズベキスタン南部、タジキスタン、

トルクメニスタン東部、パキスタン北部。

 

イラン北東部や新疆ウイグル自治区の個体群は

この亜種に含まれる可能性もある。

甲高は他亜種と比較すると高く、

上から見ると丸みを帯びるが個体変異が大きい。

 

背甲の色彩は暗黄色や黄褐色(北部個体群)、

淡黄色(南部個体群)など。背甲の暗色斑は

不明瞭もしくは斑紋がない個体が多い。

 

Agrionemys horsfieldii baluchiorum (Annandale, 1906)

バルキスタンヨツユビリクガメ イラン南西部、

パキスタン南西部 最大甲長20センチメートル。

背甲は扁平で、 上から見ると丸みを帯びる。

背甲の色彩は暗褐色。 頭部や四肢も暗色。

 

Agrionemys horsfieldii kazachstanica Chkhikvadze, 1988

カザフスタンヨツユビリクガメ ウズベキスタン北部、

カザフスタン、 トルクメニスタン北部。

模式産地はカザフスタン中部。

最大甲長23センチメートル。

 

背甲は扁平で幅広く、 前縁と後縁が直線的で角張る。

頂部は平坦。 背甲の色彩は明黄色や

薄黄緑色などと変異が大きい。

孵化直後からある甲板(初生甲板)とその周囲は 暗色で、

成長に伴い形成された甲板は 暗色斑がないかあっても小型。

 

Agrionemys horsfieldii rustamovi Chkhikvadze, Amiranschwili & Atajew, 1988年

トルクメニスタン ヨツユビリクガメ

トルクメニスタン(コッペターク山脈)

トルクメニスタン南部広域の個体群を

 

この亜種とする説もある 最大甲長17センチメートルだが、

トルクメニスタン南部の個体群を

この亜種とすると最大甲長28センチメートル。

 

背甲は扁平で、上から見ると丸みを帯びる。

背甲の色彩は黄色で、大型の暗色斑が入る。

尾の先端に鉤状の大型ウロコがある。

 

生態:主に砂漠気候、ステップ気候、

地中海性気候の地域(一部は亜寒帯<パミール高原> や

西岸海洋性気候<カスピ海南西沿岸>にも)

にある岩石砂漠やステップなどに生息し、

農耕地などにも生息する。

 

昼行性だが、夏季は薄明薄暮性傾向が強くなる。

長さ3~4メートル、深さ1メートルに

達することもある巣穴を掘る。

 

北部や高地に分布する個体群は冬季に、

南部や乾燥地帯に分布する種は夏季に休眠する。

夏季も冬季も休眠し、カザフスタンの個体群のように

年間を通して3か月しか活動しないこともある。

 

食性は植物食で、植物の葉、花、果実などを食べる。

繁殖形態は卵生。1回に3~5個の卵を産む。

 

■マダガスカルリクガメ属 Astrochelys ・Astrochelys radiata

ホウシャガメ Radiated tortoise

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品種:ホウシャガメ(Astrochelys radiata)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科マダガスカルリクガメ属に

分類されるカメ。別名マダガスカルホシガメ。

 

特徴:マダガスカル南部固有種。

フランス領レユニオン、モーリシャスに移入。

形態:最大甲長40センチメートル。

 

メスよりもオスの方がやや大型になり、

野生個体ではオス28.5~39.5センチメートル、

メス24.2~35.2センチメートル。

 

背甲はドーム状に盛りあがり、上から見ると やや細長い。

甲板の成長輪は明瞭だが、 老齢個体は

磨耗し不鮮明になることもある。

 

孵化直後からある甲板(初生甲板)は境目が

摩耗して他の甲板と区別できなくなる個体が多く、

野生個体では平坦だが飼育個体では

隆起することもある。項甲板はやや大型。

 

後部縁甲板は鋸状に尖ってやや反りあがり、

左右の第12縁甲板は癒合する。

背甲の色彩は黒や暗褐色で、初生甲板の色彩は黄色や橙色。

初生甲板の周辺には放射状に黄褐色の筋模様

(椎甲板や肋甲板は4~12条、縁甲板は1~5条)が入る。

 

属名Astrochelysは「星のカメ」、

種小名radiataは「放射状の」の意で、

種小名は和名や英名と同義で放射状の斑紋に

由来すると考えられている。

 

老齢個体では放射状の模様が不明瞭になることも ある。

左右の喉甲板は癒合せず、やや前方に突出する。

腹甲の色彩は黄色や黄褐色で、

肛甲板 (喉甲板に入る個体もいる)には

放射状に暗褐色の斑紋が入る。

 

頭部は中型。吻端は突出せず、

上顎の先端は鉤状に弱く尖る。

頭部の色彩は黄色で、後頭部に暗色斑が入る。

四肢前面は小型ウロコで覆われ、

不規則に大型ウロコが混じる。

 

四肢や尾の色彩は黄色や 黄褐色、橙色で、

四肢前面は暗色がかる。

卵は長径3.6~4.2センチメートル、

短径3.2~3.9センチメートル。

 

オスは甲長26センチメートル以上で性的二型が明瞭となる。

メスはオスに比べると背甲が幅広く甲高が高い。

オスの成体は第12縁甲板の外縁が下方や内側へ向かい、

腹甲の中央部が顕著に凹み左右の肛甲板の間の切れ込みが浅い弧状。

尾がより太いうえに長く、総排泄腔が尾の先端寄りに位置する。

 

メスの成体は第12縁甲板の外縁が後方に突出し、

腹甲の中央部は凹まず左右の肛甲板の間の切れ込みがより深い。

尾がより細いうえに短い。

 

分類:以前はリクガメ属Geocheloneに含まれ、

属内ではヘサキリクガメと共に

Astrochelys亜属を構成する説もあった。

 

2006年に発表された核DNAおよび

ミトコンドリアDNAの塩基配列の分子解析から

本種とヘサキリクガメの2種はリクガメ属の他種ではなく、

 

同所的あるいはセーシェルに分布する

アルダブラゾウガメ属Dipsochelysや

クモノスガメ属Pyxisと単系統群を形成すると

推定されたためリクガメ属から分割する説が有力である。

 

一方で最大節約法による系統解析では本種と

クモノスガメ属が単系統群を形成すると推定され、

最尤法による系統解析では本種とヘサキリクガメで

単系統群を形成すると推定された。

 

そのためヘサキリクガメのみで

ヘサキリクガメ属Angonokaを構成する説もあったが、

本種とヘサキリクガメが単系統群を形成する

可能性が高いとして2種でマダガスカルリクガメ属

を構成する説が有力とされる。

 

生態:半砂漠にある岩場の点在するカナボウキ科

Didiereaceaeやトウダイグサ科Euphorbiaceae

からなる藪地(低地)、低木林(標高400メートル付近)

などに生息する。昼行性だが、気温が高かったり

乾燥すると薄明薄暮性傾向が強くなる。

 

乾燥が続くと堆積物や倒木の下などで穴を掘って 潜る。

食性はほぼ植物食で、主に草を食べるが、

木の葉、 花、果実、移入種Opuntia属を含む多肉植物、

キノコなども食べる。牛糞を集まった昆虫ごと食べた例もある。

 

繁殖形態は卵生。交尾前のオス同士では

甲羅をぶつけあって激しく争うことが多い。

交尾前にオスは頭部を上下させながら

メスの総排泄孔の匂いをかいだり、

頸部を伸ばしながらメスを追いかける。

 

メスに体当たりしたりひっくり返そうとして 交尾を迫り、

メスがオスを受け入れるとオスは

唸り声をあげながら交尾を行う。

野生下では1回に 1~5個の卵を年に3回まで産む。

 

飼育下ではアメリカ合衆国のジョージア州で主に

9~翌4月に1回に1~9個の卵を、主に年に5~6回

(最高7回)に分けて3週間間隔で産んだ例がある。

卵は145~231日で孵化する。

 

長寿記録としてジェームズ・クックが

1773年(第2回航海)もしくは1777年

(第3回航海)にトンガの女王に寄贈したとされ、

1966年に死亡した個体(トゥイ・マリリア)で

189~193年の記録がある。

 

一方でクックは本種が分布するマダガスカルへの

寄港例がないこと、クックの航海日誌に

トゥイ・マリリアに関する記録がないこと、

 

トンガでも1773年 および1777年の

トゥイ・マリリアに関する記録が

ないことから不確実な記録とされる。

 

・Astrochelys yniphora

ヘサキリクガメ Angulated tortoise

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品種:ヘサキリクガメ(Astrochelys yniphora)は、

カメ目リクガメ科マダガスカルリクガメ属に 分類されるカメ。

特徴:マダガスカル北西部固有種

形態:最大甲長48.6センチメートル。

 

メスよりもオスのほうが大型になる。

背甲はドーム状に盛りあがり、

上から見ると やや細長い。

甲板は成長輪が明瞭だが、

老齢個体は磨耗し不鮮明になることもある。

 

縁甲板の前縁や後縁はやや鋸状に尖るが、

老齢個体は磨耗し不鮮明になることもある。

後部縁甲板の外縁はやや反り上がる。

左右の第12縁甲板は癒合する。

 

背甲は黄褐色や灰褐色・淡褐色で、

継ぎ目(シーム) の周辺は暗色で縁取られる。

大型個体のシームは暗色 だが、

その周辺の暗色斑が消失することもある。

 

縁甲板同士のシームには

楔形の暗褐色の斑紋が 入る個体が多い。

左右の喉甲板は癒合し、 前方に突出する。

種小名yniphoraは「1つになる」 などの意で、

癒合した喉甲板に由来する。

 

和名はこの突出した喉甲板を船の舳先に例えたことが、

英名ploughshareは鋤の刃に例えたことが由来になっている。

腹甲は黄色で、 大型個体は不明瞭な褐色や

暗褐色の斑紋が入り 全体が暗褐色になる個体もいる。

 

頭部は中型。吻端は突出せず、上顎の先端は

わずかだが鉤状に尖る。頭部は黒や暗褐色・褐色で、

鼓膜の周辺に黄色斑が入る個体もいる。

頸部や四肢・尾は黄色や淡黄褐色。

 

幼体は肋甲板の初生甲板から縁甲板にかけて

放射状に2~3本の筋模様が入る個体もいるが、

成長に伴い消失する。

 

分類:以前はリクガメ属に含まれ、

属内では ホウシャガメに最も近縁な種とされていた。

核DNAおよびミトコンドリアDNAの塩基配列の

分子系統学的解析から本種とホウシャガメの2種は

リクガメ属の他種とは近縁ではなく、

 

セーシェルや同じマダガスカルに分布する

アルダブラゾウガメ属Aldabrachelysや

クモノスガメ属Pyxisに近縁と推定されたため

リクガメ属から分割する説が有力。

 

頭骨や甲板の構造、分子系統解析において

本種がホウシャガメよりもアルダブラゾウガメ属や

クモノスガメ属により近縁な可能性があることから、

本種のみでヘサキリクガメ属

Angonokaを形成する説もあった。

 

一方で最尤法による分子系統解析では

本種とホウシャガメで単系統群を形成するという結果が出ていること、

別属として分割するほどの差異はないとして

本種とホウシャガメでマダガスカルリクガメ属を

構成する説もありこちらが有力とされる。

 

生態:乾燥した落葉広葉樹林内に点在する

竹林の林縁 およびその周辺にある藪地に生息する。

11~翌4月(雨季)や降雨の直後に活発に活動し、

5~10月(乾季)になると落ち葉の下などで休眠する。

 

食性はほぼ植物食で、

主にマメ科Bauhinia属の低木の葉を食べるが、

他の木の葉、 アカヒゲガヤ

Heteropogon contortusなどの草なども食べる。

 

繁殖様式は卵生。飼育下では1~5月に1回に

主に3~5個の卵を年に最大7回に分けて産んだ例がある。

卵は168~266日で孵化した例がある。生後20年で性成熟する。

 

■ナンベイリクガメ属 Chelonoidis ・Chelonoidis abingdoni

ピンタゾウガメ Abingdon Island tortoise

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品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり

特徴:ガラパゴス諸島のピンタ島(英語版)に

生息していたガラパゴスゾウガメの亜種 (独立種とする説もある)

ピンタゾウガメ(Geochelone nigra abingdoni)

体重88kg、体長102cm。

 

・Chelonoidis becki

ベックゾウガメ Volcan Wolf tortoise

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品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり

 

・Chelonoidis carbonaria

アカアシガメ Red~footed tortoise

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品種:アカアシガメ(Chelonoidis carbonaria)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科ナンベイリクガメ属に分類されるカメ。

ナンベイリクガメ属の模式種。

 

特徴:アルゼンチン北部、ガイアナ、コロンビア、

スリナム、トリニダード・トバゴ(移入?)、

パナマ南部、パラグアイ、ブラジル北部から

東部および南部、仏領ギアナ、ベネズエラ、

ボリビア南部に自然分布 。

 

アメリカ合衆国(セント・クロイ島、プエルトリコ)、

ジャマイカ、ドミニカ共和国、ハイチ、

小アンティル諸島などに移入。

 

イギリス領アンギラにある更新世の地層から

化石が発見されているため以前は

小アンティル諸島にも分布していたが絶滅し、

後に人為的に移入されたと考えられている。

 

形態:最大甲長51センチメートル。

背甲はドーム状に盛り上がる。

側面がくびれ、上から見ると細長いヒョウタン状。

後部縁甲板の外縁は尖らない。

 

背甲の色彩は黒や暗褐色で、孵化直後からある

甲板(初生甲板)は黄色や橙色。

種小名carbonariaは「黒っぽい」の意で、

背甲の色彩に由来すると考えられている。

腋下甲板よりも鼠蹊甲板が大型。

 

左右の肩甲板の継ぎ目の長さ(間肩甲板長)は、

左右の股甲板の継ぎ目の長さ(間股甲板長)

よりも短いか同程度。

 

頭部は小型。額を覆うウロコ(額板)は大型で、

その前部にあるウロコ(前額板)は小型で縦に分かれる。

頭部や四肢の色彩は褐色や暗褐色で、

頭部や前肢には赤や橙色、黄色の斑紋が入り

和名の由来になっている。

 

卵は長径4~5.9センチメートル、

短径3.4~4.8センチメートルの楕円形

もしくは球形。 オスの成体は背甲の側面が、

メスよりも くびれる傾向がある。

亜種はないが、個体群を大きく4つに分ける説もある。

 

北部(ガイアナ、コロンビア、スリナム、パナマ、

ブラジル北部、仏領ギアナ、ベネズエラなど) の個体群

甲長30~35センチメートル。

 

移入個体群も甲長30センチメートル未満と小型だが、

北部個体群と考えられ捕食圧や島嶼という環境で

後天的に小型化したと考えられている。

 

背甲の色彩は黒や暗褐色で、

孵化直後からある甲板(初生甲板)は黄色や橙色。

腹甲の色彩が黄褐色で腹甲板や股甲板に 暗色斑が入る。

 

頭部の斑紋が黄色で、 一部が赤みの強い橙色の個体もいる。

前肢の斑紋が赤や赤みがかった橙。

オスの成体は背甲の側面が明瞭にくびれる。

ブラジル東部(セアラ州からマット・グロッソ州に かけて)の個体群

甲長40センチメートル以上に達することがある 大型個体群。

 

背甲の色彩は黄褐色で、 継ぎ目に沿って不規則な暗色斑が入る。

頭部の斑紋が黄色や赤みがかった橙色で、 前肢の斑紋が赤い。

オスでも背甲の側面があまりくびれない。

ボリビアの個体群 甲長40センチメートル以下。

 

 

背甲の色彩は黒や暗褐色で、孵化直後からある

甲板(初生甲板)は黄色や橙色。

腹甲の色彩が黒や暗褐色で、初生甲板の周囲が黄色や黄褐色。

頭部の斑紋が黄色だが、 赤みの強い個体もいる。

オスでも背甲の側面があまりくびれない。

 

アルゼンチン(アルゼンチンとパラグアイ)の個体群。

甲長20~22センチメートル。 背甲の色彩は黒や暗褐色で、

孵化直後からある甲板(初生甲板)は黄色や橙色。

腹甲の色彩が黒や暗褐色で、 初生甲板の周囲が黄色や黄褐色。

 

頭部の斑紋が黄色や赤みがかった橙色で、

前肢の斑紋が赤い。オスでも背甲の側面が あまりくびれない。

生態:やや湿度の高いサバンナ、

その周辺にある森林の林縁などに生息する。

 

キアシガメが同所的に分布しない地域

(コロンビア北東部、パナマ南部、ベネズエラ西部)

では熱帯雨林にも生息する。

 

食性は植物食の強い雑食で、主に花(乾季)や

果実(雨期)を食べるが、木の葉、

樹皮、根、草、 キノコ、昆虫、陸棲の巻貝、

動物の死骸なども食べる。

 

繁殖形態は卵生。 コロンビアの個体群では6~9月に産卵する。

1回に2~15個の卵を数回(飼育下では 年6回産卵した記録もある)

に分けて産む。卵は140~150日で孵化する。

飼育下では 29~31℃の環境下で、

117~158日で 孵化した例がある。

 

・Chelonoidis chathamensis

サンクリストバルゾウガメ Chatham Island toroise

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品種:絶滅亜種、ガラパゴスゾウガメの

亜種とする説もあり 特徴:背甲は鞍型。

・Chelonoidis chilensis パンパリクガメ Pampas tortoise

・Chelonoidis darwini サンサルバドルゾウガメ James Island tortoise

(ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり)

 

・Chelonoidis denticulata

キアシガメ Yellow~footed tortoise

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品種:キアシガメ(学名:Chelonoidis denticulata)は、

リクガメ科ナンベイリクガメ属に分類されるカメ。

特徴:エクアドル、ガイアナ、コロンビア、 スリナム、

トリニダード・トバゴ、ブラジル、 フランス(仏領ギアナ)、

ベネズエラ、 ペルー北東部、ボリビア

 

形態:最大甲長82センチメートル。

メスよりもオスの方が大型になる。

背甲はドーム状に盛りあがる。

側面は平行で、上から見ると細長い。

 

後部縁甲板の外縁は弱く鋸状に尖る。

種小名denticulataは「鋸歯状の、細歯状の」の意で、

縁甲板の突起に由来する。背甲の色彩は暗褐色で、

孵化直後からある甲板(初生甲板)周辺は黄色や

橙色だが老齢個体では明色部が消失する事もある。

 

腋下甲板と鼠蹊甲板の大きさはほぼ等しい。

左右の肩甲板の継ぎ目の長さ(間肩甲板長)は、

左右の股甲板の継ぎ目の長さ(間股甲板長)よりも 長い。

腹甲の色彩は黄色や黄褐色で、

甲板の継ぎ目(シーム)周辺は暗褐色。

 

頭部はやや小型。額を覆うウロコ(額板)は

やや小型で複数のウロコに分かれ、

その前部にある ウロコ(前額板)は大型で縦に分かれる。

頭部の色彩は褐色や暗褐色で、 黄色や橙色の斑紋が入る。

 

四肢の色彩は暗褐色で、前肢には黄色や 橙色の斑紋が入る。

卵は長径4~6センチメートル、

短径3.5~5.6センチメートルの楕円形か球形。

孵化直後の幼体は椎甲板にわずかに筋状の盛りあがり

(キール)があり、前部縁甲板の外縁も尖る。

 

孵化直後の幼体は 背甲には不規則な黄褐色の斑紋が入り、

キールや縁甲板は黄色がかる。

また幼体は後部縁甲板の突起も明瞭。

 

生態:常緑樹や落葉樹からなる多雨林に生息する。

食性は植物食傾向の強い雑食で、 主に花(乾季)や

果実(雨期)を食べるが、 木の葉、根、樹皮、草、

キノコ、昆虫、 陸棲の貝類、動物の死骸、

腐食質なども食べる。

 

繁殖形態は卵生。コロンビアの個体群は

8~翌2月に卵を産むが、多くの地域で周年交尾や繁殖を行う。

発情したオスは他個体の横に並び頸部を動かし挑発した後に、

他個体が同様に頸部を動かすと

甲羅の側面に体当たりしたりひっくり返して争う。

 

オスは挑発に応じない個体の総排泄口周辺の匂いを嗅いで

性別や成育状態を確認し、メスであれば

後方から上に乗り交尾を迫る。

 

メスが交尾を拒否して逃げた場合は、

追いかけて頭部や四肢に噛みつき動きを止めてから交尾を行う。

1回に1~20個(主に4~8個)の卵を年に数回

(飼育下では6回に達した例もあり) に分けて産む。

 

地面に穴を掘って卵を産んだ後に 埋めることが多いが、

地面に直接産んだり 卵が地面から露出した状態の場合もある。

卵は4~5か月で孵化するが、飼育下では 4か月未満で孵化した例もある。

 

・Chelonoidis ephippium ピンソンゾウガメ Duncan Island tortoise

品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり

・Chelonoidis guentheri ギュンターゾウガメ Volcan Sierra Negra tortoise

品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説、

 セロアスールゾウガメのシノニムとする説もあり

・Chelonoidis hoodensis エスパニョラゾウガメ Hood Island tortoise

品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり

・Chelonoidis microphyes ウスカワゾウガメ Volcan Darwin tortoise

品種:ガラパゴスゾウガメとする説、

 セロアスールゾウガメのシノニムとする説もあり

・Chelonoidis nigra フロレアナゾウガメ

品種:他種を亜種としてガラパゴスゾウガメとする 説もあり

・Chelonoidis petersi

 

チャコリクガメ Chaco tortoise

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品種:チャコリクガメ(Chelonoidis petersi)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科ナンベイリクガメ属に 分類されるカメ。

特徴:アルゼンチン北部、パラグアイ西部、 ボリビア南東部

形態:最大甲長25センチメートルと ナンベイリクガメ属最小種。

背甲はややドーム状に盛り上がる。

 

後部縁甲板の外縁は鋸状に尖るが、老齢個体では 消失する。

背甲の色彩は灰褐色や黄褐色、褐色で、

孵化直後からある甲板(初生甲板)は淡色、

甲板の継ぎ目(シーム)が暗色の個体が多い。

腋下甲板と鼠蹊甲板はやや小型。

 

腹甲の色彩は黄褐色で、

楔形の暗色斑が入る個体もいる。

頭部は中型。前肢は頑丈で穴を掘るのに適し、

大型ウロコで覆われる。

 

尾の先端には 鉤状の大型ウロコがある。

頭部や四肢、尾の色彩は黄褐色。

分類:種小名petersiはWilliam K. H. Peters への献名。

 

詳細な比較検討が行われず記載されたため、

C. petersiはパンパリクガメ

(C. chilensis、 旧和名チャコリクガメ)の

シノニムと考えられていた。

 

後に行われた調査により旧チャコリクガメの南北個体群では、

分布が隔絶されており 生息環境が異なることが判明した。

そのため旧チャコリクガメの南部個体群のみを

パンパリクガメとし、北部個体群を本種として

独立種とする説が有力とされる。

 

一方で本種をパンパリクガメの亜種とする説もある。

生態:標高1,500メートル以下にある主に

温帯夏雨気候の砂漠や半砂漠、

藪や低木が点在する平原などに生息する。

 

和名や英名Chacoはグランチャコに 生息することに由来する。

地面に浅い穴や深い穴を掘って巣穴にし、

温度の高低、乾燥、野焼きなどを防ぐ。

一部個体群は冬季に巣穴で休眠する。

 

食性は植物食で、草(オオバコ科)、果実、

多肉植物などを食べる。 繁殖形態は卵生。

雨期の初めに交尾を行う。 オス同士は、

メスを巡って頭部や前肢などに 噛みつきあって争う。

 

雨期の終わりに卵を産むと考えられている。

卵から孵化した幼体は翌年か翌々年の雨期に 地表に現れる。

・Chelonoidis phantastica フェルナンディナゾウガメ

 

品種:絶滅種、ガラパゴスゾウガメとする説もあり

・Chelonoidis porteri サンタクルスゾウガメ Indefatigable island tortoise 品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり

・Chelonoidis vandenburghi バンデルブルグゾウガメ Volcan Alcedo tortoise 品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説、

 セロアスールゾウガメのシノニムとする 説もあり

・Chelonoidis vinica セロアスールゾウガメ Volcan Cerro Azul tortoise 品種:ガラパゴスゾウガメの亜種とする説もあり

 

■ソリガメ属 Chersina ・Chersina angulata

ソリガメ Bowsprit tortoise

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品種:ソリガメ(橇亀、学名:Chersina angulata)は、

リクガメ科ソリガメ属に分類されるカメ。

本種のみでソリガメ属を形成する。

 

Chersina angulata ソリガメ Bowsprit tortoise、

Cylindraspis(絶滅属)、Colossochelys atlas

特徴:南アフリカ共和国南部から南西部固有種

 

形態:最大甲長30cmだがこの個体の性別は不明。

オスの最大甲長は27.2cm。

メスよりもオスの方が大型になり、

メスは最大でも21.6cm。

 

背甲はドーム状に盛りあがり、上から見ると細長い。

縁甲板は鋸状にならず滑らかで、やや反り上がる。

左右の第12縁甲板は癒合する。

 

肋甲板や椎甲板の色彩は孵化直後からある甲板

(初生甲板)が暗褐色で、その周囲が黄褐色、

甲板の外縁が暗褐色に縁取られる。

縁甲板の色彩は黄褐色で、

甲板ごとに1つずつ三角形の暗色斑が入る。

 

しかし老齢個体では背甲が暗褐色一色になったり、

椎甲板や肋甲板の初生甲板を除いて

黄褐色になる個体もいる。

左右の喉甲板は癒合し、

骨甲板も含めて前方に突出する。

 

種小名angulataは「角のある、角張った」の意で、

突出した喉甲板に由来し英名(angulated)と同義。

和名は喉甲板がソリのように見えることが由来。

また英名bowsprit(バウスプリット)も

突出した喉甲板に由来する。

 

頭部は小型。頭部の色彩は黄褐色で、

頭頂部は黒や暗褐色。四肢は頑丈で、

指趾には発達した爪が生える。

卵は長径3.4~4.3cm、

短径2.4~5.3cmで白く硬い殻で覆われる。

 

幼体の背甲は 上から見ると円形だが、

成長に伴い細長くなる。

オスは背甲がより細長く、喉甲板の突出が顕著。

またオスは尾が太くて長い。

 

分類:核DNAおよびミトコンドリアDNAの

塩基配列解析による分子系統学の研究では、

同じアフリカ大陸に分布するヒョウモンガメ属、

ヒラセリクガメ属、ヤブガメ属に近縁で

単系統群を形成すると考えられている。

 

生態:標高900m以下の森林や 半砂漠地帯などに生息する。

昼行性。周年活動するが、 冬季に気温の低い日には

落ち葉の下などで活動せずに過ごす。

食性は植物食で、主に草を食べるが

陸棲の貝類を食べることもある。

 

繁殖形態は卵生。オスは繁殖期になると

互いに体当たりをしたり、突出した喉甲板で

相手をひっくり返して争う。

 

オスはメスを追いかけ後肢や尾に噛みつき 交尾を迫る。

1回に1個(2個産むこともある) の卵を産む。

卵は180日以上、時に 12~14か月かけて孵化する

(飼育下では94~198日で孵化した例がある)

 

■マスカリンリクガメ属 Cylindraspis(絶滅属)

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品種:Cylindraspis indica レユニオンオオリクガメ、

Cylindraspis inepta モーリシャスセマルリクガメ、

Cylindraspis peltastes ロドリゲスセマルリクガメ、

Cylindraspis triserrata モーリシャスオオリクガメ、

Cylindraspis vosmaeri ロドリゲスクラセリクガメ

 

特徴:マスカリンリクガメ属(Cylindraspis)は

今ではすでに絶滅したゾウガメの属です。

マスカリンリクガメ属の種はすべて インド洋の

マスカリン諸島(Mascarene Islands) に生息していました。

 

しかし、ハンティングと外来種の捕食動物の

持ち込みが原因で今ではすべて絶滅しました。

これらのゾウガメは巨大で動きが遅く、

簡単にハンターと捕食動物の餌食になりました。

 

この属のほとんどの種は1795年までにすでに

絶滅に追い込まれていました。

そして、最後の個体は1840年ごろに

死亡したと言われています

(Arnold 1979, Bour 1980, Cheke and Hume 2008)

 

マスカリン諸島はインド洋南西部の

マダガスカル東方沖に位置して、

1640年にフランスが領有を宣言したレユニオン島、

 

1638年にオランダ人が植民をはじめた

モーリシャス島、18世紀に航海船の

食料補給基地だったロドリゲス島が主な島々です。

 

■アルダブラゾウガメ属 Dipsochelys(Aldabracheys属とする説もあり)

・Dipsochelys abrupta マダガスカルセマルゾウガメ(絶滅種)

・Dipsochelys arnoldi セーシェルヒラセゾウガメ Arnold’s giant tortoise(アルダブラゾウガメの亜種とする説もあり)

・Dipsochelys daudinii セーシェルクラセゾウガメ(絶滅種)

・Dipsochelys dussumieri

アルダブラゾウガメ Aldabra giant tortoise

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品種:アルダブラゾウガメ(Dipsochelys dussumieri) は、

爬虫綱カメ目リクガメ科アルダブラゾウガメ属に 分類されるカメ。

アルダブラゾウガメ属の模式種。

 

特徴:セーシェル(アルダブラ環礁)固有種。

セーシェル(セーシェル諸島)、

フランス(レユニオン)、モーリシャスに移入。

 

形態:最大甲長123センチメートル。

メスよりもオスの方が大型になり、

メスは最大甲長89センチメートル。

 

背甲はドーム状に盛り上がり筋状の盛り上がり

(キール)はなく、第1肋甲板と

第2肋甲板の継ぎ目周辺で背甲が窪まない。

 

項甲板は小型。第3椎甲板よりも

第2椎甲板の方が大型になり、

また第1肋甲板よりも第2肋甲板の方が大型になる。

背甲の色彩は黒や黒褐色一色。

 

腹甲はやや小型だが幅広く、

左右の肛甲板の間に 深い切れこみが入る。

頭部はやや扁平。頭部や頸部、

四肢、尾の色彩は暗灰色。

 

卵は直径4.8~5.5センチメートルの球形で、

殻は白く硬い。

また、子ガメの頃は甲羅が柔らかく、

甲羅が堅くなるのは甲長20cm頃。

 

分類:以前はリクガメ属に含まれていたが、

分子系統学的解析からリクガメ属の他種よりも

セーシェルに近いマダガスカルに分布するクモノスガメ属や

マダガスカルリクガメ属に近縁と推定されている。

 

そのためアルダブラゾウガメ属としてリクガメ属から

分割する説が有力とされる。

アルダブラゾウガメ属に対応する属名として

本種を模式種としたDipsochelysを用いる説と、

より記載が古いAldabrachelysを用いる説がある。

 

AldabrachelysはG. giganteaを模式種とするため、

後述するようにG. giganteaが無効とされた場合は

Aldabrachelysも無効とされる。

 

1998年に本種と考えられていた個体の中に

化石種とされていたセーシェルセマルゾウガメと

セーシェルヒラセゾウガメが含まれていたことが判明し、

再発見が報告された。

 

一般的に知られる本種の学名

Geochelone giganteaの模式標本は現存しないが、

模式標本の産地(模式産地)がブラジルであること、

甲長75センチメートルと小型であること、

 

 

記載文が本種の特徴とは異なることなどから、

G. giganteaの模式標本は本種ではなく

キアシガメだったとする説が有力とされる。

 

その場合はG. giganteaの学名は

キアシガメの シノニムとして無効になり、

本種の学名は G. giganteaのシノニムとされていた

Geochelone dussumieriになる。

 

種小名dussumieriは本種の模式標本を

採集したJean~Jacques Dussumierへの献名。

生態:海岸沿いにある草原、内陸部の低木林、

マングローブからなる湿原などに生息する。

 

野生下ではあまり日光浴を行わなず日陰の周辺で活動し、

採食時も尾を太陽の方角に向けて

頭部が甲の日陰になるようにする。

気温が高い雨期の晴天時は薄明薄暮性傾向が強くなり、

昼間は日陰で過ごしたり水浴びや泥浴びを行う。

 

孵化直後の幼体の捕食者としてはカニ、鳥類、

外来種のネズミ、ネコなどが挙げられる。

野生下での死因は熱中症によるものが最も多い。

 

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に草

(イネ科ネズミノウオ属、カヤツリグサ科)や

低木の若枝、葉(シクンシ科モモタマナ属)などを食べるが、

動物の死骸(同種やカニ)、同種の糞を食べることもある。

 

海岸沿いに生息する個体は草を、

内陸部の低木林に生息する個体は

主に木の若枝や葉を食べる。

 

鼻孔を使って浅い水たまりから飲水することもあるが、

乾季に水場がなくなると

食物から水分を摂取したり蓄えた水分や

代謝によって生じた水分を利用する。

 

繁殖形態は卵生。1~5月(主に4月)の 雨期にオスは

後方からメスの背甲に覆い被さり、

断続的に鳴き声をあげて交尾を迫る。

 

他のオスに対しても前方や側面からも覆い被さり、

自分が優位であることを主張する。

野生下では乾季にあたる6~7月の薄暮時から

夜間にかけて産卵し、産卵場所は平坦で茂みや

低木が点在する場所を好む。

 

1回に4~6個の卵を数年に1回だけしか

産まないこともあれば(個体密度が高く 栄養状態が悪い)、

1回に12~14個の卵を年に2~3回に分けて産むこともあり

(個体密度が低く栄養状態がいい)、産卵数や

期間は個体密度や栄養状態による変異が大きい。

 

飼育下では1回に20~25個の卵を産んだ例もある。

後肢で25~30センチメートルの深さの穴を掘って

その中に産卵することもあるが、

地面の窪みや茂みの中に直接産卵することもある。

 

卵は野生下では81~150日で孵化し、

アルダブラ環礁では主に雨季の11~12月に孵化する。

飼育下では27~29℃の環境下で110~183日、

29~31℃の環境下で97~125日で孵化した例がある。

 

1766年にマルク=ジョゼフ・マリオン・デュフレーヌ によって

セーシェルからモーリシャスに持ち込まれ、

1918年に死亡した本種の個体の 152年の飼育記録がある。

 

この個体は単に「マリオンのゾウガメ」 とのみ

通称されており、マリオンという名前では

なかったとされるが、別の文献では本種の亜種である

 

セーシェルゾウガメの雌の個体「マリオン」が、

前述の「マリオンのゾウガメ」と同様の経緯で

モーリシャスに持ち込まれ、1918年に砲台からの

転落事故で死亡した記録が残っている。

 

こちらのマリオンは捕獲当時30から50歳と推定されており、

1918年の死亡時には 地球上で最高齢の生物として認知されていた。

また、自らの種が1790年代後半に絶滅して以降、

120年余りを地球上最後の個体として生き延びた

逸話とともに語られる事でも知られている。

 

これより長期の飼育記録としては

1750年生まれとされロバート・クライブに飼育された後に、

2006年にアリポーア動物園で 死亡した個体

(アドワイチャ)の 255年の飼育記録がある。

 

一方でロバート・クライブが最後にインドにいた

1767年からアリポーア動物園が開園する1875年までの

アドワイチャの関する記録がないこと、

 

2006年に死亡した個体は1875年に

セーシャルから持ち込まれた個体とする報道もあるなど、

この個体が実際に 255年生きたという科学的根拠はない。

 

現在同種および同種の亜種の存命個体で

最も長寿なものは、1882年に推定年齢50~70歳で

セント・ヘレナへ持ち込まれ、2014年現在

推定年齢182歳とされるセーシェルゾウガメの

ジョナサン (ゾウガメ)(英語版)である。

 

ジョナサンは現在信頼に足る飼育記録が残る個体の中では

最長寿とされており、1900年頃に ボーア戦争の捕虜と共に

撮影されたが2008年に 発見され、甲羅の模様から

現在飼育されている 同名の個体との同定が行われた。

 

また、この時点で成体とほぼ同じ大きさであった事 から、

前述の推定年齢がほぼ確実なものとして認知されるようになった。

また、セイシェル諸島のバード島で飼育されている

 

 

「エスメラルダ」という雄のアルダブラゾウガメの 個体は、

2014年現在少なくとも170歳以上とされ、

飼育記録上はジョナサンに次ぐ長寿記録と なっている。

 

なお、エスメラルダはギネスブックでは

「世界で最も体重が重い亀」 「世界で最も寿命の長い亀」として

記載されている (2004年時点で推定200歳、体重約320kg)

 

・Dipsochelys gransisieri マダガスカルヒラセゾウガメ(絶滅種)

・Dipsochelys hololissa セーシェルセマルゾウガメ Seychelles giant tortoise(アルダブラゾウガメの亜種とする説もあり)

 

■ヘルマンリクガメ属 Eurotestudo ・Eurotestudo hermanni

ヘルマンリクガメ Herman’s tortoise

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品種:ヘルマンリクガメ(学名:Eurotestudo hermanni)は、

リクガメ科ヘルマンリクガメ属に 分類されるカメ。

本種のみで ヘルマンリクガメ属を構成する。

 

E. h. boettgeri ヒガシヘルマンリクガメ

アルバニア、イタリア(北西部を除く)、ギリシャ西部、

クロアチア、スロベニア東部、 セルビア、トルコ西部、

ブルガリア、 マケドニア共和国、ルーマニア

 

E. h. hercegovinensis ダルマティアヘルマンリクガメ

クロアチア南部、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部、 モンテネグロ

 

E. h. hermanni ニシヘルマンリクガメ

模式標本の産地(模式産地)はフランス。

 

 

イタリア(北西部およびサルデーニャ島、シチリア島

<イタリア全土の個体群を基亜種とする説もあり>)、

スペイン東部(バレアレス諸島含む)、フランス南部

形態:最大甲長35cm。背甲はドーム状に盛りあがる。

オスの尾の先端には鉤状のウロコがある。

 

E. h. boettgeri ヒガシヘルマンリクガメ

最大亜種(大型なのは一部個体群のみとされる)

背甲はやや幅広い。背甲の色彩は褐色がかり、

背甲に入る暗色斑との差異が一部で不明瞭。

 

鼠蹊甲板がある。腹甲の暗色斑は甲板ごとに分かれ、

繋がらないか一部でのみ繋がる。

 

E. h. hercegovinensis ダルマティアヘルマンリクガメ

最大甲長17.4cmと最小亜種。鼠蹊甲板がない。

頭部に明色の斑紋が入る個体が多い。

 

E. h. hermanni ニシヘルマンリクガメ

最大甲長19cm。背甲は幅広い。背甲の色彩は明色で、

背甲に入る暗色斑との差異が明瞭。鼠蹊甲板がある。

腹甲の暗色斑が繋がり、太い帯状になる。

頭部に明色の斑紋が入る個体が多い。

 

分類:以前はチチュウカイリクガメ属に 含まれていたが、

ミトコンドリアの全塩基配列による 分子系統学的解析

(最大節約法および最尤法)では、チチュウカイリクガメ属よりも

 

インドリクガメ属や パンケーキガメ属、

ヨツユビリクガメ属により 近縁で単系統群を形成すると考えられ

独立した属に分割する説もある。

 

以前は基亜種の模式産地が東ヨーロッパと考えられていたため

分布域東部の亜種が 基亜種とされ、ニシヘルマンリクガメに対して

学名T. h. robertmertensiがあてられていた。

 

しかし基亜種の模式産地がフランスと判明したため、

基亜種は分布域西部の亜種であるニシヘルマンリクガメになり、

分布域東部の亜種は 学名E. h. boettreriがあてられるようになった。

亜種を独立種とする説もある。

 

Eurotestudo hermanni boettgeri (Mojsisovics, 1889)

ヒガシヘルマンリクガメ

Eastern Hermann’s tortoise Eurotestudo hermanni hercegovinensis (Werner, 1899)

ダルマティアヘルマンリクガメ

Dalmatian Hermann’s tortoise Eurotestudo hermanni hermanni (Gmelin, 1789)

ニシヘルマンリクガメ Western Hermann’s tortoise

生態:地中海性気候で標高1,500m以下にある

乾燥した常緑広葉樹林に生息するが、 その周辺にある草原、

落葉広葉樹林、灌木林、これらを開発した農耕地などにも生息する。

夏季になると主に薄明薄暮時に活動する。

 

冬季になると冬眠するが、南部個体群では気温の高い日に活動する事もある。

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に草を食べるが

木の葉、果実、昆虫、陸棲の貝類などを 食べることもある。

繁殖形態は卵生。主に春季に交尾するが、秋季に交尾することもある。

 

オスはメスの頭部や 頸部、四肢に噛みつく、尾先端の鉤状ウロコで

メスの尾や総排泄口周辺を引っかく、メスの上に乗って

前肢でメスの背甲を叩くなどして交尾を迫る。

 

1回に2~12個の卵を産む。卵は90~120日で 孵化する。

26℃の環境下では83日、29~34℃の 環境下では

56~58日で孵化した例がある。

少なくとも亜種ヒガシヘルマンリクガメは性染色体を持たず、

発生時の温度によって 性別が決定(温度依存性決定)する。

 

31~32℃では雌雄が産まれるが、それより 低温(25~30℃)だと

オス、高温(33~34℃)だと メスが産まれる。

 

■リクガメ属 Geochelone ・Geochelone elegans

インドホシガメ Indian star tortoise

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品種:インドホシガメ(Geochelone elegans)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科リクガメ属に 分類されるカメ。

リクガメ属の模式種。 単にホシガメとも呼ばれる。

 

特徴:インド南東部および西部

(アーンドラ・プラデーシュ州東部、 カルナータカ州南部、

グジャラート州、 ケーララ州北東部、タミル・ナードゥ州、

マディヤ・プラデーシュ西部、 ラージャスターン州南部)、

スリランカ、 パキスタン南東部(シンド州東部)

 

形態:最大甲長38.1センチメートル。

体重7キログラムに達した例がある。

オスよりメスの方が大型になり、

オスは甲長20センチメートル以上になることはまれ。

 

スリランカの個体群は周年植生の豊かな環境に生息するため

大型化するとされる。 背甲はドーム状に盛り上がり、

上から見ると やや細長い。背甲の頂部は盛り上がる。

 

野生下では孵化直後からある甲板(初生甲板)が 盛り上がる

(野生個体では不明瞭な一方、 飼育下では顕著に盛り上がる個体もいる)

背甲の色彩は黒や暗褐色で、椎甲板や肋甲板ごとに

放射状に灰褐色や黄褐色の斑紋が入る。

 

この放射状の斑紋が星の様に見えることが、

和名や英名(star=星)の由来になっている。

種小名elegansは「優雅な」という意で、

背甲の斑紋に由来すると考えられている。

 

椎甲板や肋甲板に入る放射状の斑紋の数は6~12。

縁甲板には放射状に灰褐色や 黄褐色の筋模様が1~4本入る。

腹甲の色彩は黒や暗褐色で、甲板ごとに放射状に

灰褐色や淡黄褐色、黄褐色の斑紋が入る。

 

頭部は中型。上顎の先端は二股か三又に分かれる

(一尖の個体や尖らない個体もいる) 四肢はやや頑健で、

前肢には先端が尖った 大型ウロコが5~7列で並ぶ。

後肢と尾の間には円錐形の小型ウロコが並ぶ。

 

頭部や頸部、四肢、尾の色彩は黄色や黄褐色で、

不規則に細かい黒色斑が入る。顎を覆う角質(嘴)や

鼓膜、喉の色彩は褐色や灰褐色。

 

卵は長径3.8~5.3センチメートル、

短径2.7~3.9センチメートルの楕円形だが、

直径3.5~4センチメートルの球状の卵を産むこともある。

 

生態:主に乾季と雨季が明瞭な

標高200メートル以下にある環境に生息し、

インド南東部ではサバンナや藪地、インド西部と

パキスタン南東部では砂漠の周辺にある ステップや藪地、

スリランカではサバンナや 熱帯雨林に生息する。

 

食物があれば前述した環境を開発した畑、牧草地、

プランテーションにも生息する。 食性は植物食で、

主に草、木の葉、多肉植物、 果実、花などを食べるが、

陸棲の巻貝、 動物の死骸、家畜の糞などを食べた例もある。

 

繁殖形態は卵生。繁殖期にオス同士が出会うと

お互いに体当たりをして争う。雨期に交尾を行う。

交尾から産卵まで90日かかることもある。

1回に1~10個の卵を年に2~4回に分けて産み、

年に23個の卵を産んだ例もある。

 

土壌が堅いため雨期に産卵し、後肢で地面に

10~15センチメートルの穴を掘ってその中に卵を産む。

 

卵は主に110~150日で孵化するが、

約50日で孵化することもある。これは発生が完了しても

周囲の環境が 孵化に適するまで幼体が卵の中で待機するためで、

雨期になると孵化した幼体が一斉に 地表に現れることもある。

 

・Geochelone platynota

ビルマホシガメ Burmese star tortoise

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品種:ビルマホシガメ(Geochelone platynota)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科リクガメ属に 分類されるカメ。

特徴:ミャンマー中部、西部固有種。

南部にも分布していたが絶滅したと考えられている。

ビルマはミャンマーの旧名で、 英名(Burmese)と同義。

 

形態:最大甲長26センチメートルとされるが、

さらに大型化する。オスよりもメスの方が大型になる。

背甲はドーム状に盛り上がり、上から見ると やや細長い。

背甲の頂部は平坦で、 種小名platynota

(「平たい背中」の意) の由来になっている。

 

野生下では孵化直後からある甲板(初生甲板)が

盛り上がらない(飼育下では盛り上がる個体もいる)

背甲の色彩は黒や暗褐色で、椎甲板や肋甲板ごとに

放射状に灰褐色や黄褐色の斑紋が入る。

 

この放射状の斑紋が星の様に見えることが、

和名や英名(star=星)の由来になっている。

椎甲板や肋甲板に入る放射状の斑紋の数は6本以下

(一部で7本になる個体もいる)

 

縁甲板にはアルファベットの「V」字状に灰褐色や

黄褐色の筋模様が2本入る。 腹甲の色彩は淡黄褐色や灰褐色で、

甲板ごとに大型な楔形に黒や暗褐色の斑紋が入る。

頭部は中型。上顎の先端は三又に分かれる

(一尖の個体や尖らない個体もいる)

 

四肢はやや頑健で、前肢には先端が尖った

大型ウロコが5~7列で並ぶ。

後肢と尾の間には円錐形の小型ウロコが並ぶ。

頭部や頸部、四肢、尾の色彩は黄色や黄褐色で、

不規則に細かい黒色斑が入る。

 

顎を覆う角質(嘴)や鼓膜、喉の色彩は褐色や灰褐色。

成体は眼の周囲や頬、頸部背面が黒ずむ傾向がある。

長径5.5センチメートル、

短径4センチメートルの楕円形の卵を産んだ例がある。

 

幼体は縁甲板外縁がやや鋸状に尖るが、成長に伴い不明瞭になる。

背甲に入る放射状の斑紋の数は成長に伴い増加する。

 

分類:標本数が少なかった時期に本種を

インドホシガメの亜種とする説もあったが、

亜種とする根拠がなく標本の数が増えたことで

両種の差異が比較されるようになったため 有力ではない。

 

生態:主に熱帯モンスーン気候の地域にある森林や

その周辺に生息する。食性は植物食と考えられ、

キノコなどを食べる。 繁殖形態は卵生。

2月に少数の卵を産んだ例がある。

6~7月に孵化した幼体が地表に現れる。

 

生息地の飼育下では10~12月に 1回に

5~8個の卵を産んだ例があり、

年に2回産卵する個体もいる。

 

・Geochelone sulcata

ケヅメリクガメ African spurred tortoise

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品種:ケヅメリクガメ(Geochelone sulcata)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科リクガメ属に 分類されるカメ。

(ケヅメリクガメ属Centrochelysに分ける説もあり)

 

特徴:エリトリア、エチオピア、スーダン、セネガル、

ソマリア、チャド、ニジェール、マリ共和国、

ブルキナ・ファソ、ベナン、モーリタニア

 

形態:最大甲長83センチメートル。

甲板には成長輪が発達する。

種小名sulcataは 「溝がある、筋がある」の意で、

成長輪に由来する。 第2~4椎甲板の頂部はやや平坦。

 

縁甲板の外縁は鋸状に尖るが、老齢個体では不明瞭な個体もいる。

また、背甲の色彩が色白でコブが出にくいモロッコタイプと、

こぶの出やすい色黒のガーナタイプがいる。

 

甲板の継ぎ目(シーム)はやや暗色で、

孵化直後の幼体では明瞭だが老齢個体では不明瞭。

喉甲板が突出する。頭部はやや小型で、吻端が突出しない。

 

後肢と尾の間に蹴爪状の突起があり、和名や英名

(spurred=拍車のある、蹴爪のある)の 由来になっている。

尾の先端は小型ウロコで覆われる。

幼体は背甲がドーム状に盛り上がるが、成長に伴い扁平になる。

 

分類:リクガメ属の他種とは形態が異なることから

本種のみでCentrochelys属を構成する説もあるが有力ではない。

生態:砂漠の周辺やサバンナに生息する。

主に薄明薄暮性で、昼間や夜間は自分で掘った穴、

他の動物の巣穴もしくは それを拡張した巣穴の中で休む。

 

乾季になると巣穴の中で休眠することもある。

食性は植物食で、主にイネ科の植物、多肉植物を食べるが、

草、低木の葉、花、 果実なども食べる。

野生下では水がある期間が限られた環境に生息しているため、

食物や 代謝によって生じた水分を摂取する。

 

繁殖形態は卵生。成体のオス同士では体当たり、

噛みつく、ひっくり返すなどして争う。

飼育下ではオスがメスの総排泄孔の臭いを嗅ぎながら

追跡した後にメスの周囲を徘徊、 体当たりし、

メスが動かなくなると 鳴き声をあげながら交尾を行った例がある。

 

飼育下では1回に平均15個(最大34個)の 卵を年に

最大6回に分けて産んだ例がある。

卵は約28℃の環境下で120~170日、

約30℃の環境下で85~100日で孵化した例がある。

 

■ヒラセリクガメ属 Homopus ・Homopus areolatus オウムヒラセリクガメ Parrot~beaked cape tortoise

・Homopus boulengeri ブーランジェヒラセリクガメ

・Homopus famoratus オオヒラセリクガメ

・Homopus signataus シモフリヒラセリクガメ Speckled padloper

・Homopus solus ナミビアヒラセリクガメ Namibia cape tortoise

■インドリクガメ属 Indotestudo ・Indotestudo elongata

エロンガータリクガメ Elongated tortoise

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品種:エロンガータリクガメ(Indotestudo elongata)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科インドリクガメ属に 分類されるカメ。

 

インドリクガメ属の模式種。 特徴:インド北東部、カンボジア、

タイ、 中華人民共和国(広西チワン族自治区南部)、

ネパール、バングラデシュ、ベトナム、

マレーシア(マレー半島北部)、ミャンマー、 ラオス

 

形態:最大甲長36センチメートル。 背甲はやや扁平で、

上から見ると細長い。種小名 elongataは細長い背甲に由来し、

英名elongatedと 同義。細長い長方形や楕円形の項甲板がある。

 

背甲の色彩は灰褐色、淡黄色、黄褐色、褐色などと変異が大きく、

黒や暗褐色の斑点や 斑紋が入る個体もいる。

左右の肩甲板の継ぎ目の長さ(間肩甲板長)は

左右の胸甲板の継ぎ目の長さ(間胸甲板長)に対し0.59~1.0と短いか同じ。

 

背甲と腹甲の継ぎ目(橋)や腹甲の色彩は黄色や 黄褐色で、

左右対称に暗色斑が入る個体が多い。 頭部はやや大型。

上顎は鉤状に尖り、 先端が三叉に分かれる。

額を覆うウロコ(額板)は1枚だが、

不完全だが2~3枚に分かれる個体もいる。

 

頭部の色彩は黄白色や黄色、薄黄緑色。

四肢や尾の色彩は暗黄色や褐色。

卵は長径3.7~5.8センチメートル、

短径2.4~4センチメートルの楕円形。

孵化直後の幼体は甲長3.1~4.9センチメートル。

 

分類:インドリクガメ属内ではトラバンコアリクガメに近縁で、

単系統群を形成すると推定されている。

 

生態:サバナ気候や熱帯モンスーン気候の丘陵や

低山地にあるやや乾燥した落葉広葉樹林

(主にサラソウジュやチークからなる落葉高木林)に

生息するが、竹林、草原などにも生息する。

 

雨季は活発に活動(特に雨季の始まりや雨が降った後) するが、

乾季は薄明薄暮性傾向が強くなる。

日の当たらない林床に生息するためか

強い光を嫌う傾向があり、あまり日光浴を行わない。

高温時には唾液で体を濡らし、 気化熱により体温を下げる。

 

食性は植物食傾向の強い雑食で、

果実、花、茎、 根、葉、タケノコ、キノコ、

陸棲の巻貝、 動物の死骸などを食べる。

 

繁殖形態は卵生。 主に乾季から雨季にさしかかる時期に

オスは鳴き声をあげながらメスに近づき、頸部を上下に振る。

その後メスに体当たりしたり 噛みつきを繰り返し、

メスが動きを止めると交尾する。

 

雨季(雨季の最中および終わり頃)に1度に1~7個、

最大9個の卵を年に1~2回産む。 年に2回産む場合は

間隔が6~8週間以上空く。卵は28~31.5℃の環境下で

96~165日で 孵化した例がある。

 

・Indotestudo forsteni

セレベスリクガメ Forsten’s Tortoise

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品種:セレベスリクガメ(Indotestudo forstenii)は、

動物界脊索動物界爬虫綱カメ目リクガメ科

インドリクガメ属に分類されるカメ。

特徴:インドネシア

(スラウェシ島北部、ハルマヘラ島<絶滅?>)固有種

 

模式標本の産地(模式産地)はハルマヘラ島だが、

分布記録が古いうえに現存する ハルマヘラ島産標本が

1体しかないため分布していないか絶滅寸前の可能性がある。

リクガメ科の構成種では唯一オーストラリア区に分布する。

 

形態:最大甲長27.2センチメートルで

(さらに大型化する可能性もあり)、

インドリクガメ属最小種とされる。

メスよりもオスの方が大型になり、

メスは最大甲長25.4センチメートル。

 

背甲はやや扁平で、頂部が平坦。項甲板がないか、

あるとしても小型な後方が幅広い楔形。

背甲の色彩は黄白色や淡黄色、

緑がかった淡黄褐色で、大部分に明瞭な暗色斑が入る。

 

左右の肩甲板の継ぎ目の長さ(間肩甲板長)は、

左右の胸甲板の継ぎ目の長さ(間胸甲板長)の1.63~2.73倍と長い。

背甲と腹甲の継ぎ目(橋)や 腹甲の色彩は淡黄色や

緑がかった淡黄褐色で、左右対称に大型の暗色斑が入る個体が多い。

上顎の先端は三叉に分かれる。

 

頭部の色彩は 灰褐色や淡黄色で、暗色の斑点や筋模様が入る個体もいる。

卵は長径5.2~6.2センチメートル、短径3.3~3.6センチメートル。

繁殖期になるとオスは吻端や眼の周囲が橙がかった薄いピンク色

(サーモンピンク) や橙色になるが、メスは変色しない。

 

分類:同属他種と分布がかけ離れていることから、

トラバンコアリクガメの人為移入個体群とされたこともあった

(本種の方が記載が古いため Indotestudo travancoricaが

本種のシノニムとなり、 I. forsteniiに対応する和名が

トラバンコアリクガメ とされた)

 

しかし形態やミトコンドリアDNA内の

チトクロムbの分子系統学的解析などから、

両種を別種とする説が有力。

 

生態:熱帯常緑樹林や熱帯半常緑樹林に生息し、丘陵や低山地の斜面を好む。

降雨後には活発に活動するが、乾季は薄明薄暮性や夜行性傾向が強くなる。

岩の隙間や岩の下などを隠れ家にするが、

乾燥時には 落ち葉や枯れ枝の下などに潜ることが多い。

 

食性は植物食の強い雑食で、飼育下では

主に植物の葉、花、果実、キノコなどを食べた例があり、

陸棲の貝類や動物の死骸も食べると考えられている。

 

繁殖形態は卵生。飼育下では約15~20センチ メートルの穴を掘り

(裸出した湿った地面を 掘ることが多く、地面が固いと尿をかけて湿らせる)

1回に1~4個の卵を年に数回に分けて 産んだ例がある。

卵は温度約30℃、湿度80%の環境下で 101日で孵化した例がある。

 

・Indotestudo travancorica

トラバンコアリクガメ Travancore tortoise

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品種:トラバンコアリクガメ (Indotestudo travancorica)は、

動物界脊索動物界爬虫綱カメ目リクガメ科

インドリクガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:模式標本の産地(模式産地)は トリヴァンドラム周辺。

種小名travancoricaは「トラバンコアの」の意で、和名や英名と同義。

インド(カルナータカ州、ケーララ州、 タミル・ナードゥ州南西部)

固有種 形態:最大甲長35.5cm。メスよりも オスの方が大型になる。

項甲板はない。 後部縁甲板はやや鋸状に尖る。背甲の色彩は褐色。

 

孵化直後からある甲板(初生甲板)は褐色か暗褐色で、

初生甲板の周辺には不明瞭な暗色斑が入る個体が多い。腹甲は大型。

左右の肩甲板の継ぎ目の長さ(間肩甲板長)は、

左右の胸甲板の継ぎ目の長さ (間胸甲板長)の1.0~1.4倍と属内では中間的。

 

腹甲の色彩は褐色。 上顎の先端は鉤状に尖り、頭部の色彩は白や

ピンク色で、眼や鼓膜の周辺は濃いピンク色。四肢や尾の色彩は黄褐色や褐色。

幼体は後部縁甲板の鋸状の突起が顕著だが、 成長に伴い滑らかになる。

オスは第2椎甲板後部が盛り上がる。

またオスは眼や鼓膜の周辺の濃いピンク色が より顕著。

 

分類:属内の系統解析ではエロンガータリクガメに近縁とされ、

単系統群を形成すると考えられている。

以前はセレベスリクガメのシノニム

 

(インド南西部を原産として、スラウェシ島に 人為分布された)とする説

(そのため 本種も含めたI. forateniiに対応する和名が

トラバンコアリクガメとされていた)もあった。

 

形態:比較やミトコンドリアDNA内にある

シトクロムbの塩基配列解析による分子系統学の研究などにより、

現在は本種を独立種とする説が有力。

 

生態:標高1,000m以下にある常緑広葉樹林などに生息し、

岩が点在する環境を好む。主に薄明薄暮時に活動する。

木の根元、 岩や倒木の下を隠れ家にする。

高温時や乾燥時には隠れ家で動かずに過ごす。

 

 

食性は植物食の強い雑食で、植物の葉、花、果実、

タケノコ、キノコなどを食べる。 また胃の内容物から

昆虫やカエルが 発見された例もある。

 

繁殖形態は卵生。堆積した落ち葉に、

飼育下では 1回に1~7個の卵を産んだ例がある。

卵は飼育下で146~149日で孵化した例がある。

 

■セオレガメ属 Kinixys ・Kinixys belliana

ベルセオレガメ Bell’s hinge~back tortoise

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品種:ベルセオレガメ(Kinixys belliana)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科セオレガメ属に 分類されるカメ。

特徴:ウガンダ、エチオピア、エリトリア、ガーナ、

カメルーン、ガンビア、ギニア、 ギニアビサウ、コートジボワール、

コンゴ共和国、 コンゴ民主共和国北東部、ケニア、ザンビア、

 

シエラレオネ、ジンバブエ東部、スーダン南部、セネガル、

ソマリア、タンザニア、チャド南部、 中央アフリカ共和国西部、

トーゴ、ナイジェリア、 ニジェール南西部、ブルキナ・ファソ、ベナン、

マラウィ、マリ共和国南部、南アフリカ共和国北東部、

モザンビーク、リベリア、ルワンダ。 マダガスカル北西部に移入。

 

形態:最大甲長22センチメートル。

オスよりもメスの方が大型になり、

オスは最大甲長20.6センチメートル

(18センチメートル以上に達することはまれ)

背甲は細長いドーム状で、属内では最も盛り上がる。

 

左右の第12縁甲板は癒合する。

腹甲の色彩は 淡黄色だが、濃黄色や黄褐色の個体もいる。

不規則な小型の暗色斑や放射状の暗色斑が 入る個体もいる。

 

頭部は中型からやや大型(属内では小型)

上顎の先端は突出するが、三又にはならない。

頭部の色彩は褐色や黄褐色だが、 黒や明黄色の個体もいる。

後肢の踵に滑車状の大型ウロコが発達し、後肢の爪は3~4本。

 

四肢や尾の色彩は灰褐色や黄褐色で、

前肢が濃灰褐色で大型ウロコ周辺が黄褐色の個体もいる。

卵は長径3.8~4.7センチメートル、短径3~3.6センチメートル。

幼体は背甲の頂部が盛り上がって椎甲板には キールがあり、

後部縁甲板の外縁が弱く尖る。

 

成長に伴い頂部は平坦になり、キールや縁甲板の突起は消失する

(マダガスカル個体群では成体でも 縁甲板の突起が消失しない)

分類:種小名bellianaはThomas Bellへの献名。

 

スピークセオレガメやロバツィセオレガメを亜種、

ナタールセオレガメをシノニムとする説もあるが、

1980年代以降はそれぞれを独立種とする説が有力である。

2~5亜種に分ける説がある。

 

亜種間の識別形態:に左右の胸甲板の継ぎ目(シーム) の長さ

(間胸甲板長)があるが、識別形態の基に なった基亜種の標本には

スピークセオレガメ (間胸甲板長が長い)や亜種

 

ニシベルセオレガメが 含まれていたとされること、

個体変異が大きいこと から、

識別形態としての有効性は疑問視されている。

 

ウガンダとコンゴ民主共和国北部の個体群を

K. b. mertensiとする説があるが、

標本が限られていること、上記のように

識別形態の間胸甲板長は有効性が疑問視されている。

 

タンザニアから南アフリカ共和国にかけての個体群を

K. b. zombensis(シノニムとして K. b. zuluensis)とする説もある。

この個体群は背甲の斑紋が放射状になる個体も

いるという報告はあるものの、個体変異が大きく

基亜種のシノニムとする説が有力である。

 

この個体群がマダガスカルに移入されたと考えられている。

マダガスカル移入個体群を K. b. domergueiとする説もあるが、

移入個体群であること、詳細な比較検討が 行われていないこと、

形態が基亜種と重複すること形態が基亜種から無効とする説が有力とされる。

そのため以下の2亜種のみ認める説が有力である。

 

Kinixys belliana belliana (Gray, 1831) ヒガシベルセオレガメ

ウガンダ、エチオピア、エリトリア、 コンゴ民主共和国北東部、

ケニア、ザンビア、 ジンバブエ東部、スーダン南部、ソマリア、

タンザニア、南アフリカ共和国北東部、マラウィ、

モザンビーク、ルワンダ。マダガスカル北西部に移入。

 

背甲の暗色斑が複雑な形状に入る個体が多い。

前肢の爪が5本の個体が多い。

 

Kinixys belliana nogueyi (Lataste, 1886) ニシベルセオレガメ

ガーナ、カメルーン、ガンビア、ギニア、 ギニアビサウ、

コートジボワール、コンゴ共和国、 セネガル、チャド南部、

中央アフリカ共和国西部、 トーゴ、ナイジェリア、ニジェール南西部、

ブルキナ・ファソ、ベナン、マリ共和国南部、 リベリア

 

背甲の暗色斑が単純な形状だったり、

暗色斑がなく褐色一色の個体が多い。前肢の爪が4本。

生態:基亜種は主にサバナ気候帯のやや湿度の高い森林、

乾燥した藪地に生息し、ステップ気候帯や

温帯の乾燥した草原に生息することもある。

 

マダガスカルの移入個体群は熱帯雨林に生息する。

亜種ニシベルセオレガメは海岸の草原と森林がパッチ状にある

点在する砂地、やや湿度の高いサバンナ、熱帯雨林などに生息する。

雨期に活発に活動し、乾期(南部個体群では冬季も)

になると他の動物の巣穴やシロアリの蟻塚、木の根元などに潜り休眠する。

 

浅い水場に入り水面に浮かんだり、泳ぐこともある。

食性は雑食で、草、果実、多肉植物、キノコ、 昆虫、陸棲の巻貝、

動物の死骸などを食べる。 繁殖形態は卵生。

 

アフリカ大陸では雨期の始めに オス同士が甲をぶつけあい、

相手がひっくり返るか 逃げるまで争う。

南部個体群は11~翌4月に、主に1回に 2~3個(最大10個)の卵を産む。

 

・Kinixys erosa

モリセオレガメ Serrated hinge~back tortoise

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品種:モリセオレガメ(森背折亀、学名:Kinixys erosa)は、

リクガメ科セオレガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:アンゴラ北部、ウガンダ、ガーナ、ガボン、 カメルーン南部、

ガンビア、ギニアビサウ、 コートジボワール南部、コンゴ共和国、

コンゴ民主共和国、シエラレオネ、赤道ギニア、 セネガル南部、

中央アフリカ共和国南部、トーゴ、 ナイジェリア南部、

ブルキナファソ南部、ベナン南部、 リベリア

 

形態:最大甲長37.5cmとセオレガメ属最大種。

メスよりもオスの方が大型になり、メスは最大でも甲長28.3cm。

背甲はドーム状に盛り上がり、上から見ると やや幅広い。

通常は項甲板がなく、 稀に項甲板のある個体もいるが小型。

 

第5椎甲板中央部からやや急な角度で傾斜する。

縁甲板は左右に12~13枚ずつで、最も後方の縁甲板

(通常は第12縁甲板)が癒合する。 縁甲板はやや反り返り、

第1~8縁甲板は弱く 後部縁甲板は強く鋸状に尖る。

 

英名のSerretedは、「鋸歯状の」の意。

背甲の甲板の継ぎ目(シーム)は盛り上がり皺状に なる。

種小名erosaは「侵食された」の意で、シームの皺に由来すると思われる。

背甲の蝶番は発達し、肋甲板にも蝶番がある。

喉甲板は分厚く、前方へ顕著に突出する。

 

上顎の先端は突出する。頭部の色彩は褐色や黄褐色で、

黄色い斑紋が入ったり側頭部や喉が暗褐色になる個体もいる。

前肢の爪は5本で、後肢の爪は4本。

四肢や尾の色彩は褐色や暗褐色。

オスは喉甲板がより分厚くより突出する。

 

生態:熱帯雨林や湿度の高いサバンナの中にある沼、

河川の土手、湿地等に生息する。

和名は森林に 生息することに由来する。

浅い水に漬かることも多く、リクガメ科内では泳ぎも上手い。

 

食性は雑食で、昆虫類、クモ、多足類、等脚類、 腹足類、ミミズ、

動物の死骸、果実、 キノコ等を食べる。

嗅覚は発達し食物へ向かい 直線的に移動することができる。

水中で採食を行うこともある。 繁殖形態は卵生。1回に1~4個の卵を産む。

 

・Kinixys homeana ホームセオレガメ Home’s hinge~back tortoise

品種:ホームセオレガメ(学名:Kinixys homeana)は、

リクガメ科セオレガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:ガーナ南部、カメルーン南部、 コートジボワール南部、

コンゴ共和国北部、 コンゴ民主共和国北西部、シエラレオネ南部、

赤道ギニア、トーゴ南部、ナイジェリア南部、 ベナン南部、リベリア

形態:最大甲長22.3cm。オスよりもメスの方が やや大型になり、

オスは最大でも甲長21.1cm。

 

背甲はややドーム状に盛り上がり、 上から見ると細長い。

項甲板は細長く、 項甲板のない個体は稀。

第5椎甲板前部から急な角度で傾斜する。

縁甲板は左右に12~13枚ずつで、

最も後方の縁甲板(通常は第12縁甲板)が癒合する。

 

また後部縁甲板は強く鋸状に尖る。

背甲の蝶番は発達し、肋甲板にも蝶番がある。

喉甲板は分厚く、やや前方へ突出する。

上顎の先端は突出する。頭部の色彩は黄色や褐色で、

側頭部や喉が灰褐色になる個体もいる。

 

前肢の爪は5本で、後肢の爪は4本。

後肢の踵には大型のウロコがある。

四肢や尾の色彩は褐色や灰褐色、黄褐色。

幼体は第1~8縁甲板が弱く鋸状に尖るが、成長に伴い滑らかになる。

オスは喉甲板がより分厚くより突出する。

 

生態:低地の常緑樹林やマングローブ林等に生息する。

食性は雑食で、昆虫類、クモ、多足類、等脚類、 腹足類、ミミズ、

動物の死骸、果実、 キノコ等を食べる。

嗅覚は発達し食物へ向かい直線的に移動することができる。

 

また降雨の際に前肢を折り曲げ後肢を伸ばして

背甲についた水滴を縁甲板から前肢づたいに飲むことができる。

繁殖形態は卵生。野生下では周年、卵を産む。

1回に2~4個の卵を最大で年に2回産む。

野生下では卵は6ヶ月程で孵化する。

 

・Kinixys lobatsiana

ロバツィセオレガメ Lobatse hinge~back tortoise

 

・Kinixys natalensis

ナタールセオレガメ Natal hinge~back tortoise

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品種:ナタールセオレガメ(学名:Kinixys natalensis)は、

リクガメ科セオレガメ属に分類されるカメ。

特徴:種小名natalensisは「ナタール産の」の意で、

和名や英名と同義。

 

スワジランド、南アフリカ共和国 (クワズール・ナタール州東部、

ムプマランガ州北東部、リンポポ州東部)、 モザンビーク南部

形態:最大甲長16cmとセオレガメ属最小種。

オスよりもメスの方がやや大型になる。

 

背甲はややドーム状に盛りあがり、上から見ると 幅広い。

項甲板は細長い。椎甲板は縦幅よりも 横幅の方が長いが、

第1椎甲板は縦幅と横幅が ほぼ等しくなる個体もいる。

 

第4~5椎甲板にはあまり発達しない瘤状の盛りあがり(キール)がある。

縁甲板は左右に12枚(まれに13~14枚)ずつあり、

左右の第12(13~14)縁甲板は癒合しない。

 

後部縁甲板は弱く鋸状に尖る。

背甲の蝶番は発達せず、 縁甲板のみ蝶番がある。

背甲の色彩は孵化直後から ある甲板(初生甲板)や

外縁は黄色がかった オレンジ色で、

初生甲板や外縁の周辺は黒や暗褐色。

 

腋下甲板は小型で、左右に3枚ずつある。

喉甲板はあまり前方へ突出しない。左右の喉甲板の横幅は、

左右の喉甲板の継ぎ目の長さ(間喉甲板長)の2倍以上。

腹甲の色彩は黄色で、 初生甲板周辺に不規則な放射状の斑紋が入る。

頭部は中型。上顎の先端は鉤状に尖り、その両脇も突出する。

 

前額板は左右に1枚ずつあり、 額板は1枚。

前肢の爪は5本で、後肢の爪は4本。

後肢の踵には大型のウロコがある。

頭部や四肢、尾の色彩は褐色や黄色。

幼体は椎甲板のキールがやや明瞭。

 

背甲の色彩は淡黄色や暗褐色で、外縁のみ黄褐色。

成長に伴いキールは第4~5椎甲板を除いて消失し、

背甲の色彩も変化する。

オスの老齢個体は背甲の斑紋が消失する。

 

オスは腹甲中央部がやや凹み、喉甲板がより 分厚く突出する。

生態:標高300~1,000mにある草原などに生息し、

低木や藪、岩が点在する環境を好む。繁殖形態は卵生。

 

・Kinixys spekii

スピークセオレガメ Speak’s hinge~back tortoise

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品種:スピークセオレガメ(学名:Kinixys spekii)は、

リクガメ科セオレガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:アンゴラ、ケニア南部、コンゴ民主共和国南部、 ザンビア、

ジンバブエ、スワジランド、 タンザニア北部および西部、ブルンジ、

ボツワナ北部および東部、南アフリカ共和国北東部、 モザンビーク西部

 

形態:最大甲長19.8センチメートル。

オスよりもメスの方がやや大型になり、

オスは 最大でも甲長18.1センチメートル

(飼育下では 20センチメートルに達した例がある)

 

 

背甲は扁平かやや扁平で、甲長は甲高の 1/2~1/3以上。

背甲は上から見ると細長い。

項甲板は細長い。椎甲板は縦幅よりも横幅の方が長い。

縁甲板は左右に12枚ずつあり、左右の 第12縁甲板は癒合する。

 

縁甲板は鋸状に尖らない。 背甲の蝶番は発達し、

縁甲板だけでなく肋甲板にも蝶番がある。

腋下甲板は中型で、左右に2枚ずつある。

喉甲板はやや前方へ突出し、

先端は 背甲の前端よりもやや前部に達する。

 

左右の喉甲板の横幅は、

左右の喉甲板の継ぎ目の長さ(間喉甲板長)の2倍未満。

左右の股甲板の継ぎ目の長さは、

左右の肛甲板の継ぎ目の長さよりも短い。

 

腹甲の色彩は黄色や黄褐色で、放射状の暗色斑、

暗色の筋模様や斑点が入る個体が多い。

甲板の継ぎ目(シーム)周辺や初生甲板を除いて腹甲の色彩が黒い個体もいる。

頭部は中型かやや大型。上顎の先端は鉤状に尖るが磨耗する個体もいる。

 

額を覆うウロコ(額板)は1枚で、

額板の前部を覆うウロコ(前額板)は 左右に1枚ずつある。

前肢の爪は5本で、 後肢の爪は3~4本。

後肢の踵には大型ウロコがない。

 

頭部や四肢、尾の色彩は褐色や暗褐色、灰褐色、 淡黄色と変異が大きく、

四肢や尾は頭部よりも 暗色になる個体もいる。

卵は長径3.3~4.6センチメートル、 短径2.8~3.4センチメートル。

孵化直後の幼体は甲長3~5センチメートル。

 

幼体は椎甲板にはほとんど発達しない筋状の盛りあがり(キール)がある。

背甲の色彩は淡黄色や黄色で、孵化直後からある甲板(初生甲板)や

外縁は黒や暗褐色。 成長に伴いキールは消失し、背甲の色彩も変化する。

オスは第4椎甲板前部がやや盛り上がる個体が多く、

喉甲板がより分厚く突出する。

 

オスは背甲の色彩が黄褐色で、

初生甲板の暗色部が淡くなって消失することもあり

外縁は黄褐色になる。 また背甲全体が黄褐色や灰褐色になる個体もいる。

メスは背甲の色彩が淡黄色や黄色で、 初生甲板は黒や

暗褐色で外縁に放射状の暗色斑が 入る個体が多い。

 

生態:サバナ気候や温帯夏雨気候で 主に標高200~千数百メートル

(モザンビーク南西部のみ低地に生息する)にある 草原などに生息し、

低木や藪が点在し岩が多い やや乾燥した環境を好む。

昼行性だが、夏季の高温時には 日中を除いて活動することもある。

 

降雨時や降雨後に活発に活動する。 岩の隙間や小動物の巣穴、

蟻塚や岩の下などに掘った穴などを隠れ家にする。

夏季や冬季になると隠れ家の中で休眠する。

食性は雑食で、植物、キノコ、昆虫、多足類、 貝類などを食べた例がある。

 

繁殖形態は卵生。分布域南部では雨期の初めに 交尾を行い、

オス同士では喉甲板をぶつけて相手を 追い払ったりひっくり返して争う。

分布域南部では11~翌4月に、1回に2~6個の卵を年に数回に分けて産む。

卵は飼育下では 29℃の環境下で220日で孵化した例がある。

 

■パンケーキガメ属 Malacochersus ・Malacochersus tomieri

パンケーキガメ Pancake tortoise

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品種:パンケーキガメ(Malacochersus tornieri)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科パンケーキガメ属に 分類されるカメ。

本種のみでパンケーキガメ属を 構成する。

特徴:ケニア南部、ザンビア北東部、タンザニア北部

形態:最大甲長17.8センチメートル。

 

 

雌雄で甲長はあまり変わらない。背甲は極めて扁平。

成体でも背甲の甲板の間や腹甲中央部の甲骨板に隙間

(多くのカメでは幼体は甲骨板に隙間があるが、

成長に伴い隙間が無くなる)があり甲板が薄いため、

甲羅に弾力性がある。

 

属名Malacochersusは「柔らかい陸のカメ」の意。

和名や英名(pancake)と

パンケーキのように弾力性がある甲羅に由来する。

扁平かつ弾力性のある甲羅は、狭い隙間に

潜りやすくなるための 適応と考えられている。

 

項甲板はやや大型。縁甲板は左右に12枚 (まれに13枚)ずつある。

背甲の色彩は黄色や黄褐色、褐色と変異が大きく、

孵化直後からある甲板は濃色で暗褐色に縁取られる。

甲板ごとに黒い放射状の斑紋が入る個体もいる。

 

腹甲は大型。喉甲板はやや突出し、

左右の喉甲板の 間にわずかに切れ込みが入る個体もいる。

腹甲の色彩は黄褐色で、甲板ごとに暗色斑が入り

その周辺に放射状の斑紋が入る。

 

腹甲の斑紋は老齢個体では消失することもある。

頭部はやや大型。四肢は頑丈で、

指趾には 発達した爪が生える。頭部や四肢の色彩は黄褐色。

卵は長径3.7~5センチメートル、短径2.2~3.9センチメートル。

 

幼体は後部縁甲板の外縁が弱く鋸状に尖る個体もいる。

メスは背甲が幅広く、甲高が高い。

オスは腹甲がやや凹んだ個体が多く、

尾の基部が太くて長く総排出口が 尾の先端寄りにある。

 

分類:頭骨などの内部形態から

チチュウカイリクガメ属に近縁と考えられていた。

核DNAやミトコンドリアの塩基配列による分子系統学的解析でも、

インドリクガメ属や チチュウカイリクガメ属と

単系統群を形成すると 推定されている。

 

一方でミトコンドリアの全塩基配列における

最大節約法および最尤法での分子系統学的解析では、

チチュウカイリクガメ属よりもインドリクガメ属、

 

チチュウカイリクガメ属より分割された

ヘルマンリクガメ属やヨツユビリクガメ属により

近縁で単系統群を形成するという 解析結果も出ている。

 

生態:標高約1,800メートル以下の丘陵や

低山地にあるサバンナや乾燥した藪地、低木林などに生息し、

乾燥して藪や有刺低木が 点在し岩がある環境を好む。薄明薄暮性。

 

岩の下や岩の割れ目などを隠れ家とし、

その周辺で 活動し、1つの隠れ家に複数個体が同居する事もある。

乾季になると隠れ家で休眠する。

危険を感じると、隠れ家に素早く逃げ込む。

 

腹甲を膨らませ隠れ家内で四肢を突っ張ることで

外敵から引き出されるのを防いだり、

垂直な割れ目を上り下りすることもできる。

食性は植物食で、主に乾燥した草を食べるが草や多肉植物も食べる。

 

繁殖形態は卵生。乾季を除いて周年交尾を行うが、

主に1~2月に交尾を行う。

オスはメスを追いかけたり噛みつく、

ひっくり返すなどして交尾を迫る。

 

7~8月に隠れ家の周辺にある地面に穴を掘り

(隠れ家内に産む事もある)、

1回に1個 (まれに2個)の卵を産む。

野生下では卵は12月~翌1月に孵化する。

 

卵は初期発生初期時に低温により休眠し

温度が上昇することで再び発生するが、

ある程度の期間をおけばほとんどの胚で発生が再開する

(後者の場合は孵化にかかる期間が 長期化する)

そのため飼育下では卵が 140~300日で孵化した例がある。

 

■ヤブガメ属 Psammobates ・Psammobates geometricus ホシヤブガメ Geometric tortoise

・Psammobates oculifer ノコヘリヤブガメ African serrated star tortoise

・Psammobates tentorius テントヤブガメ African tent tortoise

 

■クモノスガメ属 Pyxis ・Pyxis arachnoides

クモノスガメ Spider tortoise

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品種:クモノスガメ (蜘蛛巣亀、学名:Pyxis arachnoides)は、

リクガメ科クモノスガメ属に分類されるカメ。

クモノスガメ属の模式種。

 

特徴:P. a. arachnoides キバラクモノスガメ

マダガスカル南西部固有亜種 P. a. brygooi

キタクモノスガメ マダガスカル南東部固有亜種 P. a. oblonga

ミナミクモノスガメ マダガスカル南部固有亜種

形態:最大甲長15cmとクモノスガメ属最大種。

 

 

背甲はドーム状に盛りあがり、上から見ると細長い。

項甲板はないか、細長い項甲板がある。

後部縁甲板は鋸状にならず滑らか。

 

椎甲板や肋甲板の色彩は黒く、明褐色や黄色の放射状の斑紋

(椎甲板で6~8条、肋甲板で4~6条) が入り

大型個体では甲板の縁も淡褐色になる。

 

この放射状の模様がクモの巣のように見えることが 名前の由来。

縁甲板の色彩は黄色で黒い斑紋が入る。

腹甲板と胸甲板との間に蝶番があり (蝶番のない亜種もいる)、

蝶番より前部の腹甲 (前葉)を稼働することができる。

 

腹甲の色彩は黄褐色や黄色。

頭部の色彩は黒や暗褐色一色か、暗褐色に黄色い斑紋が入る。

四肢の色彩は 前方が淡褐色、後方が暗褐色だが個体変異が大きい。

幼体は縁甲板が黒く、外縁が褐色。

 

P. a. arachnoides キバラクモノスガメ 腹甲には暗褐色の斑紋がなく、蝶番を持つ個体が多い。

P. a. brygooi キタクモノスガメ 腹甲には蝶番はない(稀に未発達な蝶番を持つ個体もいる)

P. a. oblonga ミナミクモノスガメ 腹甲側部に暗褐色の斑紋がある。腹甲の蝶番は発達する。

分類: Pyxis arachnoides arachnoides Bell, 1827

キバラクモノスガメ Pyxis arachnoides brygooi (Vuillemin & Domergue, 1972)

キタクモノスガメ  Pyxis arachnoides oblonga Gray, 1869 ミナミクモノスガメ

生態:海岸沿いの草原、森林、荒地等に生息する。

 

 

雨季や降雨の直後に活発に活動し、

乾季になると 落ち葉や倒木の下などで休眠する。

食性は植物食で植物の葉、果実、キノコ等を食べる。

繁殖形態は卵生。飼育下では

1回に1~2個の卵を年に数回産んだ例がある。

 

・Pyxis planicauda

ヒラオリクガメ Flat~Tailed Tortoise

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品種:ヒラオリクガメ(平尾陸亀、学名:Pyxis planicauda)は、

リクガメ科クモノスガメ属に 分類されるカメ。

特徴:マダガスカル西部固有種

 

形態:最大甲長13.7cmとクモノスガメ属最小種。

背甲はやや扁平で、上から見ると細長い。

通常、項甲板はない。後部縁甲板は鋸状に尖る。

 

椎甲板や肋甲板の色彩は黒く、明褐色や黄色の放射状の斑紋

(椎甲板で4~9条、肋甲板で2~4条) が入り

大型個体では甲板の縁も淡褐色になる。

 

縁甲板の色彩は黒く、1~2条の明褐色や黄色の筋模様が入る。

腹甲板と胸甲板との間に蝶番がない。

腹甲の色彩は黄色で、暗褐色の斑紋や放射状の斑紋が入る。

頭部の色彩は黒に黄色い斑点が入るが、個体による変異が大きい。

上顎および下顎にある角質の鞘(嘴)は黄色。

 

四肢の色彩は淡褐色。尾は扁平。

種小名planicaudaは「平たい尾の」の意で、和名と同義。

分類:以前は腹甲に蝶番を持たないことなどから

本種のみでヒラオリクガメ属Acinixysを 形成していたが、

近年ではクモノスガメに 最も近縁としてクモノスガメ属に含める説が有力。

 

生態:乾燥した落葉広葉樹林に生息する。

雨季や降雨の直後に活発に活動し、乾季になると

落ち葉や倒木の下などで休眠する。

食性は植物食で植物の葉、若枝、果実等を食べる。

繁殖形態は卵生。1回に1個(まれに2個)の卵を 年に数回産む。

 

■チチュウカイリクガメ属 Testudo ・Testudo gracea

ギリシャリクガメ Greek tortoise(亜種を独立種とする説もあり)

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品種:ギリシャリクガメ(Testudo graeca)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメ。

チチュウカイリクガメ属の模式種。

 

特徴:イタリア(サルデーニャ島、シチリア島など)、

フランス南東部に移入 種小名graecaは

「ギリシャ」の意だが、ギリシャの固有種ではない。

 

T. g. graeca ムーアギリシャリクガメ アルジェリア北部、モロッコ北東部、スペイン南部 (移入?) 模式標本の産地(模式産地)はアルジェリア。

T. g. anamurensis アナムールギリシャリクガメ トルコ中部(地中海沿岸)

T. g. antakyensis アンタキヤギリシャリクガメ イスラエル北東部、シリア西部、トルコ南部、ヨルダン北西部、レバノン東部

T. g. armenica アルメニアギリシャリクガメ アゼルバイジャン西部、アルメニア南部、 トルコ北西部

T. g. buxtoni カスピギリシャリクガメ イラン中北部(カスピ海南岸)

T. g. cyrenaica キレナイカギリシャリクガメ リビア北東部

T. g. floweri レバントギリシャリクガメ イスラエル、レバノン西部

T. g. iberia コーカサスギリシャリクガメ アゼルバイジャン、グルジア、ロシア南西部

T. g. lamberti ランバートギリシャリクガメ モロッコ北東部(地中海沿岸)

T. g. marokkensis モロッコギリシャリクガメ モロッコ中部(地中海沿岸)

T. g. nabeulensis チュニジアギリシャリクガメ チュニジア北東部、リビア北西部(地中海沿岸)

T. g. nikolskii ニコルスキーギリシャリクガメ グルジア北西部、ロシア(黒海北東岸)

T. g. pallasi ダゲスタンギリシャリクガメ アゼルバイジャン北部、ロシア南西部(カスピ海西岸)

T. g. perse ザグロスギリシャリクガメ イラク北東部、イラン西部、 トルコ南東部のザグロス山脈

T. g. soussensis スースギリシャリクガメ モロッコ西部

T. g. terrestris アラブギリシャリクガメ シリア、トルコ南西部、イラク北西部

T. g. zarudnyi イランギリシャリクガメ イラン東部、南東部

 

形態:最大甲長38センチメートル

(ブルガリアの 個体群。未記載の亜種とされる)

背甲の模様が ギリシャ織のように見えることが名前の由来。

後肢と尾の間に突起状のウロコがあり、

英名spur~thighedの由来になっている。

 

T. g. graeca ムーアギリシャリクガメ

最大甲長34センチメートル (アルジェリア個体群は大型化し、

通常は甲長 25センチメートル以下)甲高は高い。

後部縁甲板は 外側へ張り出さない。

 

若齢個体では背甲の明色部と暗色部の境目が明瞭だが、

成長に伴い背甲が暗色になる(一方で暗色斑が消失し、

灰褐色や淡黄褐色一色になる個体もいる)

 

T. g. anamurensis アナムールギリシャリクガメ

最大甲長26センチメートル。甲高はやや低く、甲幅もやや狭い。

後部縁甲板は外側へ張り出す。 背甲は上から見ると台形に近い。

暗色斑は不規則で、全体が暗色になる個体もいる。

 

T. g. antakyensis アンタキヤギリシャリクガメ

最大甲長16.2センチメートル。 後部縁甲板は外側へ張り出さない。

背甲の明色部と暗色部の境目が明瞭で、

暗色斑の割合は個体変異が大きい。

頭部の色彩は明色で、暗色斑は入らない個体が多い。

 

T. g. armenica アルメニアギリシャリクガメ

甲高はやや低いかやや高く、甲幅は幅広い。

全身に明瞭な斑紋が入らない。

 

T. g. buxtoni カスピギリシャリクガメ

最大甲長27センチメートル。

後部縁甲板は やや外側へ張り出すが、反り返ることはない。

後部縁甲板の外縁は尖らない。背甲の明色部が大きい。

 

T. g. cyrenaica キレナイカギリシャリクガメ

最大甲長20センチメートル。甲高はやや低い。

後部縁甲板は強く外側へ張り出す。

背甲の色彩は黄色や淡黄褐色で、暗色斑は不明瞭。

前肢の大型ウロコが発達する個体が多い。

 

T. g. floweri レバントギリシャリクガメ

甲高はやや低く、甲幅は幅広い。背甲の色彩は黄色や

淡緑褐色で孵化直後からある甲板(初生甲板)

甲板の継ぎ目(シーム)にのみわずかに

暗色斑が入る個体が多い

(全身暗色の個体や暗色斑がない個体もいる)

 

T. g. ibera コーカサスギリシャリクガメ

甲高は高く、甲幅は幅広い。最大亜種。

後部縁甲板は外側へ張り出すが、反り返ることはない。

後部縁甲板の外縁は尖る個体もいる。

腹甲全体に不規則な暗色斑が入る個体が多い。

前肢の大型ウロコは尖る。爪は暗色。

 

T. g. lamberti ランバートギリシャリクガメ

最大甲長21.4センチメートル。甲高はやや低い。

後部縁甲板は外側へ張り出し、反り返る。

背甲の暗色斑が不規則。後肢と尾の間に突起状のウロコが大型

 

T. g. marokkensis モロッコギリシャリクガメ

最大甲長23.7センチメートル。

甲高は低い。 後部縁甲板はわずかに外側へ張り出し、

反り返ることはない。背甲の暗色斑が不規則。

 

T. g. nabeulensis チュニジアギリシャリクガメ

最大甲長18センチメートル。甲高は高い。

後部縁甲板は外側へ張り出さない。

後部縁甲板の 外縁は尖らない。

背甲の明色部と暗色部の境目が明瞭で、暗色斑は太い。

 

T. g. nikolskii ニコルスキーギリシャリクガメ

最大甲長29.6センチメートル。

甲高は高く甲幅も幅広い。

後部縁甲板は外側へ張り出す。

第6~8縁甲板が括れて見える。

 

背甲の色彩は暗色。

前肢の大型ウロコは丸みを帯びる。

爪は無色。

 

T. g. pallasi ダゲスタンギリシャリクガメ

最大甲長24.7センチメートル。

背甲の色彩は暗色。爪は暗色。

 

T. g. perse ザグロスギリシャリクガメ

最大甲長25.7センチメートル。

背甲は上から見ると 長方形に近い。

 

後部縁甲板は強く外側へ張り出すが、

反り返ることはない。

後部縁甲板 の外縁は尖らない。

背甲の色彩は暗褐色や黒。

 

T. g. soussensis スースギリシャリクガメ 最大甲長25センチメートル。

後部縁甲板は外側へ張り出さず反り返ることはない。

後部縁甲板の外縁は尖らない。

間胸甲板長と間股甲板長がほぼ等しい。

 

T. g. terrestris アラブギリシャリクガメ

最大甲長25センチメートル。

甲高は高く、 甲幅も幅広い。

 

後部縁甲板は外側へ張り出すが、 反り返ることはない。

後部縁甲板の外縁は尖らない。

背甲の明色部と暗色部の境目が不明瞭。

腹甲中央部に暗色斑が入る個体が多い。

頭部の色彩は明色で、大型の暗色斑は 入らない個体が多い。

 

T. g. zarudnyi イランギリシャリクガメ

最大甲長27.5センチメートル。

甲高は高く、 甲幅も幅広い。

背甲の前端の切れ込みがごく浅いか、

切れ込まずに前方に突出する。

 

後部縁甲板は やや外側へ張り出し、反り返る。

後部縁甲板の外縁は尖らない。

背甲の色彩は黄褐色や灰褐色で、暗色斑が入る。

老齢個体では背甲が黒褐色になる個体もいる。

頭部に明色斑が入らない個体が多い。

 

分類:チチュウカイリクガメ属内では

本種のみでTestudo亜属を構成する。

複数の隠蔽種、未記載の亜種が含まれると 考えられている。

亜種を独立種とする説もある一方で、

シノニムや無効名とする説もある亜種もいる。

 

Testudo graeca graeca Linnaeus, 1758 ムーアギリシャリクガメ、アルジェリアギリシャリクガメ

Algerian tortoise Testudo graeca anamurensis (Weissinger, 1987) アナムールギリシャリクガメ

Anamurum tortoise  Testudo graeca antakyensis Perälä, 1996 アンタキヤギリシャリクガメ

Antakyan tortoise Testudo graeca armenica Chkhikvadze & Bakradze, 1991 アルメニアギリシャリクガメ

Armenian tortoise Testudo graeca buxtoni Boulenger, 1920 カスピギリシャリクガメ

Caspian tortoise Testudo graeca cyrenaica Pieh & Perälä 2002 キレナイカギリシャリクガメ

Testudo graeca floweri Bodenheimer, 1935 レバントギリシャリクガメ

Flower’s tortoise(識別形態が小型ということだけなので無効名とする説もあり)

Testudo graeca iberia Pallas, 1814 コーカサスギリシャリクガメ

Caucasian tortoise Testudo graeca lamberti Pieh & Perälä, 2004 ランバートギリシャリクガメ

Testudo graeca marokkensis Pieh & Perälä, 2004 モロッコギリシャリクガメ

Central Morocco tortoise Testudo graeca nabeulensis (Highfield, 1990)チュニジアギリシャリクガメ

Lambert’s tortoise Testudo graeca nikolskii Chkhikvadze & Tunijev, 1986 ニコルスキーギリシャリクガメ

Nikolsky’s tortoise Testudo graeca pallasi Chkhikvadze & Tunijev, 2002 ダゲスタンギリシャリクガメ(実態のない無効名とする説もあり)

Testudo graeca perse Perälä, 2002 ザグロスギリシャリクガメ

Zaguros Mountain tortoise Testudo graeca soussensis Pieh 2001 スースギリシャリクガメ

Souss Valley tortoise Testudo graeca terrestris Forsskal, 1775 アラブギリシャリクガメ

Testudo graeca zarudnyi Nikolsky, 1896 イランギリシャリクガメ Iranian tortoise

 

生態:砂漠や乾燥した草原、荒地に生息する。

亜種や個体群によっては夜間や冬季等温度が低くなる時は、

穴を掘ってその中で過ごす。

 

食性は草食性で、主に草を食べるが木の葉、花、果実なども食べる。

性成熟する頃になると、オス同士が頭突きをするように

互いの甲羅をぶつけ合って争う行為(コンバット)が見られる。

繁殖形態は卵生。

 

・Testudo kleinmanni

エジプトリクガメ Egyptian tortoise

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品種:エジプトリクガメ(Testudo kleinmanni)は、

リクガメ科チチュウカイリクガメ属に 分類されるカメ。

特徴:イスラエル南部、エジプト北部、リビア北西部

形態:最大甲長13.1センチメートルと チチュウカイリクガメ属最小種。

 

背甲はドーム状に盛り上がり、幅広い。

甲板の継ぎ目(シーム)は暗色な個体が多い。

腹甲には左右に1~3個ずつ楔形の暗色斑が入る 個体もいる。

腹甲には蝶番があり、可動させることができる。

前肢は3列の大型ウロコで覆われる。

 

分類:属内では以前は本種のみで

Pseudotestudo亜属を構成していたが、

フチゾリリクガメと単系統群を形成すると

推定されChersus亜属を構成する。

 

エジプトのシナイ半島およびイスラエル南部の個体群を

ウェルナーリクガメT. werneriとして

分割する説もあったが、分子系統学的解析から

この分割を無効とする説もある。

 

生態:砂漠、ステップ、低木林などに生息する。

乾季になると穴の中で休眠し、降雨後は冬季でも活動する。

食性は植物食で、一年生植物などを食べる。

繁殖形態は卵生。秋季から春季に交尾を行う。

3~6月に1回に1~3個の卵を産む。

 

・Testudo marginata

フチゾリリクガメ Marginated tortoise

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品種:フチゾリリクガメ(Testudo marginata)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメ。

別名マルギナータリクガメ。

 

特徴:アルバニア南部、ギリシャに自然分布。

イタリア(サルデーニャ島、トスカーナ州)に移入。

形態:最大甲長39センチメートルとチチュウカイリクガメ属最大種。

背甲は細長く扁平。 後部縁甲板が、

外側へ広がることが和名の由来に なっている。

 

種小名marginataは「縁のある」の意。

腹甲には3~4対の三角形の斑紋が入る。

後部縁甲板の広がりはオスで顕著。

幼体は後部縁甲板の突出が弱い。

 

分類:ミトコンドリアDNAの全塩基配列を決定し

最大節約法と最尤法による系統解析から、

いずれも属内ではエジプトリクガメと単系統群を構成すると推定されている。

亜種ペロポネソスフチゾリリクガメを基亜種と

分布が重複しても存在することから 独立種とする説もある。

 

一方で亜種間交雑すること、

中間型の個体が多いことから亜種とする説、

単なる成長不良として亜種を認めない説もある。

サルデーニャ島の個体群を亜種T. m. sarda とする説もあるが、

移入個体群であるため 亜種として認められていない。

 

Testudo marginata marginata Schepff, 1792

オオフチゾリリクガメ アルバニア南部、

ギリシャ(ペロポネソス半島南西部を除く) 最大亜種。

背甲が暗色化する傾向があり、暗褐色一色になる個体もいる。

後部縁甲板の突出が強い。

 

Testudo marginata weissingeri Bour, 1995

ペロポネソスフチゾリリクガメ ギリシャ(ペロポネソス半島南西部)

最大甲長27センチメートル。

 

 

背甲が暗色化する傾向や後部縁甲板の突出が弱い。

生態:乾燥した荒地などに生息し、

オリーブ畑を除く農耕地で見られることはまれ。

 

地面に空いた穴や岩の隙間を隠れ家とするが、

亜種ペロポネソスフチゾリリクガメとされる

個体群は深さ3メートルに達する巣穴を掘って生活する。

夏季(基亜種の山間部に生息する個体群は 冬季にも)は休眠する。

 

食性は植物食で、草、木の葉、花、果実などを食べる。

繁殖形態は卵生。基亜種は1回に4~7個、

亜種ペロポネソスフチゾリリクガメは 4個以下の卵を産む。

 

■ヒョウモンガメ属 Stigmochelys ・Stigmochelys pardalis

ヒョウモンガメ Leopard tortoise

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品種:ヒョウモンガメ(Stigmochelys pardalis)は、

爬虫綱カメ目リクガメ科ヒョウモンガメ属

(ヤブガメ属とする説もあり)に分類されるカメ。

 

本種のみでヒョウモンガメ属を構成する。

特徴:アンゴラ南西部、ウガンダ、エチオピア南部、ケニア、

ザンビア東部、ジブチ、ジンバブエ、スーダン南部、スワジランド、

ソマリア、タンザニア、 ナミビア、ボツワナ、マラウイ、

南アフリカ共和国、モザンビーク南部、レソト

 

形態:最大甲長70.5センチメートル。

雌雄で甲長は変わらない。背甲はドーム状に 盛り上がる。

甲板は孵化直後からある甲板(初生甲板)

周辺に成長輪が明瞭で(老齢個体では摩耗して 不明瞭な個体もいる)

初生甲板を中心に盛り上がる傾向がある(飼育個体で顕著)項甲板がない。

 

縁甲板外縁は尖らず、前端と後端がやや張り出して

わずかに反りかえる。左右の第12縁甲板は癒合する。

 

背甲や腹甲の色彩は黄色や黄褐色、褐色で、

背甲には初生甲板を除いて 黒や暗褐色の細かい斑紋が入る。

種小名pardalisは「ヒョウ(豹)の」の意で、

背甲に入る斑紋に由来し和名や英名(leopard=ヒョウ) と同義。

 

この模様は草原では 保護色になると考えられている。

背甲と腹甲の継ぎ目(橋)は幅広く、

2枚の腋下甲板と1枚の鼠蹊甲板がある。

腹甲はやや大型。喉甲板は突出せず、分厚い。

 

 

左右の肛甲板の間には深い切れ込みが入る。

腹甲には不規則な暗色斑が入る個体もいる。

頭部はやや小型で、吻端は突出しない。

上顎の先端は鉤状に尖り、三又(突起が1つの個体や尖らない個体もいる)

前額板は大型で1~2枚。額板がない。

 

前額板を 除いて頭部は不規則な小型ウロコで覆われる。

前肢前部はやや尖った大型ウロコが3~4列に 重ならずに並ぶ。

後肢と尾の間には2~3個の先端が 丸い大型ウロコが並ぶ。

頭部や頸部、四肢、 尾の色彩は黄褐色や淡黄色。

 

卵は長径4~5.2センチメートル、

短径3.6~4.4センチメートルの楕円形か、

直径3.5~4センチメートルの球形。

孵化直後の幼体は背甲の暗色斑が規則的だが、

成長に伴い細かく複雑になり全体的に暗色化する。

 

幼体は腹甲の甲板の継ぎ目(シーム)やその周辺が暗色の個体が多い。

メスはオスに比べると背甲が幅広く甲高が高い。

 

オスの成体は第12縁甲板の外縁が下方や 内側へ向かい、

腹甲の中央部がわずかに凹み左右の肛甲板の間の切れ込みが浅い弧状。

尾がより太いうえに長く、尾を甲羅に収納した状態

でも先端が第10~11縁甲板や後肢に達する。

 

メスの成体は第12縁甲板の外縁が後方に突出し、

腹甲の中央部は凹まず左右の肛甲板の間の切れ込み がより深い。

尾がより細いうえに短く、

尾を甲羅に収納した状態では先端が 第11縁甲板に達しない。

 

分類:以前は形態からインドホシガメや

ビルマホシガメに近縁と考えられ、

リクガメ属Geochelone亜属とされていた。

 

核DNAやミトコンドリアDNAの塩基配列を決定して

分子解析を行い最大節約法や最尤法で系統樹を推定したところ、

本種は同じアフリカ大陸に 分布するヤブガメ属と

単系統群を形成すると 推定された。

 

そのため本種をヤブガメ属に含める説もあったが、

ヤブガメ属は甲長20センチメートル未満と

小型であることや頭骨の差異を重視して、

本種のみでヒョウモンガメ属を構成する説が 有力である。

 

本種とヤブガメ属からなる単系統群は、

同じアフリカ大陸に分布するソリガメ属や

ヒラセリクガメ属からなる単系統群に近縁と推定されている。

 

ナミビア南部と南アフリカ共和国西部を除いた個体群を、

亜種バブコックヒョウモンガメG. p. babcockiとして分割する説もある。

一方で分布の境界線が不明瞭なこと、明確な識別形態がないこと、

中間型の個体が多く広域分布することから、

亜種を無効とする説が 有力である。

 

生態:主にサバナ気候やステップ気候(砂漠気候や 地中海性気候、

西岸海洋性気候の地域にも生息する) で標高3,000メートル以下にある

イネ科の草本や 低木からなる草原、サバンナ、乾燥林、

有刺植物からなる低木林などに生息する。

 

標高3,000メートルの高地に生息することから

南アフリカ共和国ではMountain tortoiseとも 呼称されるが、

山地の斜面や森林、極端に乾燥した環境は好まない。

行動圏は広く、行動圏を変える場合には

20~50キロメートルの移動を行うこともある。

 

乾季になると不活発になる。

温帯域に分布する南部個体群は冬季になると茂みや岩、

倒木の下、シロアリの古い蟻塚、他の動物などで休眠するが、

気温が上昇すると日光浴をした後に活動することもある。

 

食性は植物食で、草、木の葉花、

果実、多肉植物、キノコなどを食べる。

大型哺乳類の骨を齧っていた例もある。

天敵はミナミジサイチョウ。繁殖形態は卵生。

 

繁殖期になると他個体に体当たりしたり、

ひっくり返して争う (特にオス同士で顕著だが、

オスがメスに交尾を迫る際やメスがオスを拒絶して争うこともある)

オスはメスを追跡し体当たりし、メスが動かなくなると

鳴き声をあげながら交尾する。

 

夏季や雨期に10~30センチメートルの穴を掘り、

1回に5~30個の卵を年に5~7回に分けて産む。

産卵の間隔は3週間から1か月。 卵は178~485日で孵化する。

 

【ゴファーガメ亜科 Xerobatinae】■ゴファーガメ属 Gopherus

・Gopherus aggassizii サバクゴファーガメ Desert tortoise

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品種:サバクゴファーガメ(学名:Gopherus agassizii) は、

リクガメ科ゴファーガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:アメリカ合衆国(アリゾナ州、カリフォルニア州南部、

ネバダ州、ユタ州)、メキシコ(シナロア州、ソノラ州)

形態:最大甲長38センチメートル。

 

背甲の甲板は成長輪が明瞭。椎甲板は第5椎甲板が最も幅広い。

後部縁甲板の外縁は鋸状に尖る。

背甲や腹甲の色彩は黄褐色や暗褐色、黒で、

孵化直後からある甲板(初生甲板)周辺は黄色や橙色。

 

腋下甲板は左右に1枚ずつある。

前肢の第1指の爪から第3指の爪までの間隔は、

後肢の第1趾の爪から第3趾の爪までの間隔と等しい。

 

頭部の色彩は黄褐色の個体が多いが、赤褐色の個体もいる。

生態:標高1,000メートル以下にある基底が

砂や砂礫の砂漠内の扇状地、

枯れた河川、 峡谷などに生息する。

 

土手などの周囲よりやや高い場所に

長さ2.4~4.6メートルの水平の穴、

もしくは深さ約1メートルの傾斜した穴を掘り 生活する。

昼間や夜間は巣穴の中で生活する。

 

年間を通して12~25個の巣穴を使用するが、

複数個体が同じ巣穴に同時に同居する事はないが

別々の時期に共有することはある。

夏季や冬季になると深い巣穴の中で休眠する。

食性は植物食で、草、低木の花、多肉植物などを食べる。

 

 

繁殖形態は卵生。繁殖期になると

オスは臭線から匂いを出しメスを誘き寄せる。

5~7月に1回に4~6個の卵を年に 1~3回に分けて産む。

卵は90~120日で孵化する。

 

・Gopherus berlandieri

テキサスゴファーガメ Texas tortoise

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品種:テキサスゴファーガメ

(学名:Gopherus berlandieri)は、

リクガメ科ゴファーガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:アメリカ合衆国(テキサス州南部)、メキシコ

(コアウィラ州、タマウリパス州、ヌエボ・レオン州)

形態:最大甲長24cmとゴファーガメ属最小種。

椎甲板は第3椎甲板が最も幅広い。

腋下甲板は左右に2枚ずつある。

 

前肢の第1指の爪から第3指の爪までの間隔は、

後肢の第1趾の爪から第3趾の爪までの間隔と等しい。

頭部の色彩は黄褐色の個体が多いが、

赤褐色の個体もいる。

 

 

卵は長径4~5.4cm、短径2.9~3.4cm。

生態:標高884m以下にある半砂漠地帯、

藪地、森林などに生息する。

同属他種と異なり 深い穴を掘ることは極めてまれだが、

植物の根元などに窪みを掘って休む場所を作る。

 

年間を通して複数の窪みを使用し、

大型化したものでは深さ500cmに達した例もある。

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に草、花、

果実などを食べるが昆虫類、貝類、

動物の死骸や糞を食べることもある。

 

繁殖形態は卵生。テキサス州では6~9月に交尾を行い、

4~7月(主に5~6月)に 1回に1~5個の卵を

年に1~2回に分けて産む。

卵は飼育下では88~118日で孵化した例がある。

 

・Gopherus flavomarginatus

メキシコゴファーガメ Bolson tortoise

品種:メキシコゴファーガメ

(学名:Gopherus flavomarginatus)は、

リクガメ科ゴファーガメ属に分類されるカメ。

 

特徴:メキシコ北部固有種

形態:最大甲長40cmとゴファーガメ属最大種。

背甲はやや扁平で、上から見ると幅広い楕円形。

背甲の甲板は成長輪がやや明瞭。

後部縁甲板は弱く鋸状に尖る。

 

背甲や腹甲の色彩は黄色や黄褐色で、

孵化直後からある甲板(初生甲板)周辺は黒や暗褐色。

前肢の第1指の爪から第3指の爪までの間隔は、

後肢の第1趾の爪から第3趾の爪までの間隔と等しい。

頭部や四肢、尾の色彩は黄色や褐色。

 

生態:基底が砂の砂漠や草原などに生息する。

最大で長さ1,000cm、深さ150~250cmの深い穴を 掘り生活する。

年間を通して複数の巣穴を使用する。

 

乾季や冬季になると深い巣穴の中で休眠する。

食性は植物食で、草、木の葉などを食べる。繁殖形態は卵生。

1回に5~6個の卵を 年に1~2回に分けて産む。

 

・Gopherus polyphemus

アナホリゴファーガメ Florida gopher tortoise

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品種:アナホリゴファーガメ(Gopherus polyphemus) は、

リクガメ科ゴファーガメ属に分類されるカメ。

ゴファーガメ属の模式種。

特徴:アメリカ合衆国(アラバマ州、

サウスカロライナ州南部、ジョージア州、

フロリダ州、 ミシシッピ州、ルイジアナ州)固有種

 

形態:最大甲長38.7cm。 背甲はドーム状に盛りあがり、

上から見ると細長い。 背甲の色彩は黄色や明褐色。

前肢の第1指の爪から第3指の爪までの間隔は、

後肢の第1趾の爪から第4趾の爪までの間隔と等しい。

 

生態:基底が砂で低木が点在する草原に生息する。

長さ270~610cm、深さ140~280cmの

枝分かれしない最深部がやや広い穴を掘り生活する。

地域によっては巣穴の中で夏季や冬季に休眠する。

食性は植物食で、草、果実などを食べる。

 

 

繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスは臭線から

匂いを出しメスをおびき寄せる。

5~6月に1回に5~9個の卵を産む。

 

■ムツアシガメ属 Manouria ・Manouria emys

エミスムツアシガメ Asian forest tortoise

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品種:エミスムツアシガメ(Manouria emys)は、

リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。

ムツアシガメ属の模式種。別名セマルムツアシガメ。

特徴:M. e. emys スマトラムツアシガメ

インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、

タイ南西部、マレーシア

 

模式標本の産地(模式産地)はスマトラ島(インドネシア)

M. e. phayrei ビルマムツアシガメ

インド北東部、タイ中部以北、バングラデシュ、

ミャンマー 形態:最大甲長60センチメートル。

 

最大体重27キログラム。

背甲はややドーム状に盛り上がり、

第2~3椎甲板は平坦。

 

頭部はやや大型。吻端は突出せず、

上顎の先端は わずかだが鉤状に尖る。

四肢前部には棘状の 大型ウロコが並ぶ。

後肢と尾の間に 棘状の大型ウロコが複数ある。

 

幼体は縁甲板が鋸状に尖り反りかえるが、

成長に伴い突起や反りかえりがなくなる。

 

M. e. emys スマトラムツアシガメ 最大甲長48センチメートル。

最大体重20キログラム。背甲の色彩は褐色や暗褐色。 左右の胸甲板が接しない。

 

M. e. phayrei ビルマムツアシガメ 最大亜種。

背甲の色彩は黒や暗褐色。

左右の胸甲板が接する。

分類:種小名emysは「陸棲のカメ」の意。

 

Manouria emys emys (Schlegel & Müller, 1844)スマトラムツアシガメ Brown forest tortoise

Manouria emys phayrei (Blyth, 1853)ビルマムツアシガメ Burmese black forest tortoise

生態:標高1,000メートル以下にある

熱帯雨林などに 生息し、森林内の小川や沼の周辺を好む。

 

泥中や堆積物、倒木や植物の根元などに高温時や

採食の為に、浅い水中に入ることもある。

 

食性は植物食傾向の強い雑食で、水生植物、果実、

タケノコ、キノコ、昆虫、陸棲の貝類、

ミミズ、カエルなどを食べる。

繁殖形態は卵生。ボルネオの個体群は

3~4月に交尾を行った例がある。

 

3月に前肢で地面を掘って、飼育下では

1回に23~51個の卵を産んだ例がある。

メスは卵の上に落ち葉や枝を塚状に積み上げ、

飼育下の観察例では産卵巣に近づいた物に対して 攻撃する。

 

・Manouria impresa

インプレッサムツアシガメ Impressed tortoise

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品種:インプレッサムツアシガメ(Manouria impressa)は、

リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。

別名ベッコウムツアシガメ。

特徴:模式標本の産地(模式産地)はタイ。

 

タイ、ベトナム、マレーシア(マレー半島)、

ミャンマー南部、ラオス。

カンボジアにも分布する可能性がある。

中華人民共和国南部に分布するとされることもあるが、

人為分布の可能性がある。

 

形態:最大甲長31cmとムツアシガメ属最小種。

背甲はやや扁平で、角張り頂部は平ら。

項甲板は縦幅より横幅の方が長い。

縁甲板は鋸状に尖り、後部縁甲板はやや反り返る。

 

種小名impressaは「紋章のある」の意で、

初生甲板が目立ちその周囲に成長輪が発達するため

紋章の様に見えることが由来とされる。

 

背甲の色彩は黄褐色や褐色で、甲板の継ぎ目(シーム)は

黒や暗褐色に縁取られ縁甲板には不規則な斑紋が入る個体もいる。

別名は 本種の色彩が鼈甲の様に見えることに由来する。

 

頭部の色彩は黄色や淡黄色、黄褐色で、不規則な暗色の斑紋が入る。

後肢と尾の間には 1つだけ発達した棘状のウロコがある。

生態:標高600~2000mの山地で、やや乾燥し

竹や落葉樹の混ざる常緑樹林の斜面等に生息する。

 

乾季と雨季により気温の変動が激しい地域では

雨季の薄明薄暮時に主に活動し、

それ以外は落ち葉に潜ったり、

物陰のような やや湿度のある場所で休む。

 

食性は野生下での観察例ではほぼキノコを専食する。

繁殖形態は卵生。

5月に16~19個の卵を産んだ例がある。

 

中華人民共和国では食用や 薬用とされることもある。

開発による生息地の破壊や、

食用やペット用としての乱獲等により生息数が激減している。

 

生息地ではペット用の輸出が禁止ないし 規制されている。

ペットとして飼育されることもあり、

日本にも輸入されている。流通は稀。

 

極めて飼育が難しい種とされ、長期飼育例も 極めて少ない。

飼育下ではヒラタケやタケノコ、 果実を食べた例がある。

 

・Manouria oyamai オオヤマムツアシガメ(絶滅種)

品種:絶滅種

特徴:現生のムツアシガメ属は2種1亜種のみだが、

後期更新世(12万6000~1万1700年前の期間の事)には

 

日本国内でも琉球諸島にムツアシガメ属のカメが分布しており、

琉球諸島にある更新世後期の地層から本属の

構成種とされるオオヤマムツアシガメの化石が発見されている。

残念ながら急激な気候変動や狩り目的の 乱獲によって絶滅している。

 

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